ワンピース1154話が公開され、読者に大きな衝撃を与えました。
舞台はエルバフ。壮大な巨人族の歴史に絡む世界政府の陰謀、王族の確執、そして「呪われた王子」ロキの過去が明かされていきます。

この記事では、1154話の内容を時系列とテーマ別に整理しながら、伏線や注目ポイントを丁寧に解説します!
■ 1154話で描かれた主な内容一覧
• ハイルディンの母「イーダ」の過去
• 正妃エストリッダとロキ誕生の裏側
• ロキの眼と呪いの由来
• ハラルド王のしくじりと世界政府の陰謀
• 赤い土の大陸と「血の蛇」の伏線回収
• 聖地マリージョアが火の海に!
• 革命軍の動きとイムの焦り
• 解放の戦士ニカ vs イムの布石
• ロキの狙いとフランキーの進化
巨人族の歴史と2人の王妃
ハイルディンの母「イーダ」の壮絶な過去


イーダはエルバフ出身ではなく、南の海「サムワナイ島」出身の巨人族。
人間に助けられた恩から見せ物となることを選んだイーダをハラルド王が誤解して救い出し、そこから2人の関係が始まりました。ハラルドはこの出会いを通じて人間への理解を深め、外交重視の姿勢へと転換していきます。
正妃「エストリッダ」と呪いの王子ロキの誕生


権力者の娘であり、「古代の血を宿す女」と称されるエストリッダは地風術(風水)に傾倒し、王宮を自分色に染めていきます。
彼女はロキ出産後、その不気味な目を恐れて「この子は呪われている」と冥界へ捨てました。これがロキの不幸の始まりでした。
イーダ vs エストリッダ:構造的対比
観点 | イーダ | エストリッダ |
出身 | 南の海 異文化 | エルバフ 王族血統 |
性格 | 自由・包容・異文化理解 | 厳格・格式・血統主義 |
王に与えた影響 | 理性と外交の道へ導いた | 形式と呪術に取り憑かせた |
子への態度 | ハイルディンを愛し守った | ロキを 「怪物」として否定 |
象徴 | “人の心”を持つ巨人 | “権力”を持つ巨人 |
63年前〜14年前の真相


ロキ誕生から王殺し事件へ
63年前:ロキ誕生、冥界へ捨てられる
14年前:ロキとヤルルがアウルスト城へ呼ばれる
・ハラルド王、兵士に滅多刺し
・113人の兵士をロキが殺害したとされる
・伝説の悪魔の実も盗まれ、ロキが犯人と断定
この事件を機に、ロキは「歴史的大犯罪者」「死刑囚」となりました。しかし真相は…?
🔍ロキ王子による“王殺し事件”の真相考察
事件の概要(表向き)
• ロキとヤルルがハラルド王に呼ばれアウルスト城を訪問
• 城内でハラルド王は兵士達に滅多刺しにされ、ロキが犯人とされる
• ロキは113人の兵士を殺害、ヤルルにも瀕死の重傷
• 王家に代々伝わる“禁断の悪魔の実”も同日奪われる
この事件により、ロキは“王殺し”“大量殺人”“禁忌の実の窃盗”という三重の罪で死刑囚に。
現状の描写から読み取れる“不自然な点”
1. ロキとヤルルは“呼ばれて”城へ行っている
・犯意があるなら奇襲・侵入のはず!
・ロキ側が何かを仕掛ける意図があったとは考えにくい
2. ロキが113人を1人で殺害?
・捕らえられる前のロキがそれほどの戦闘力を持っていたなら、今まで捕まっていたこと自体が不自然
3. 部屋が“外から施錠されていた”
・ロキとヤルルを閉じ込めたのは誰か?
・これは「罠」だった可能性が高い
4. ヤルルが生き残っている
・瀕死ながらも生存し、“何かを知っている”立場
・彼が真相を語っていないのは、意図的な沈黙?
5. 同日に王家の悪魔の実が消失
・タイミングが“出来すぎ”ており、計画性を感じる
・他の勢力(例:世界政府)による犯行の可能性も?



これらの観点から”ハラルド王殺害の真相”をまとめていきます。
事件は「ロキを嵌めるためのクーデター」


ロキとヤルルを利用した
世界政府主導の“王政転覆計画”
〜流れ〜
- 世界政府(あるいは内部の協力者)がハラルド王を操っていた(黒転支配など)
- しかしハラルドが支配から脱却しようとし始めたことで“粛清”を決行
- ロキを冤罪に仕立てあげ、邪魔な王子を排除
- ついでに禁断の悪魔の実も奪い、誰か(イム or 騎士団)が食した
この構図により、
• エルバフ王家は一時的に「空位」
• ロキは“化け物”“呪いの王子”という名で歴史から排除
• 世界政府は混乱を誘い、エルバフの統治機構に“間接的支配”を始めた
ロキはなぜ反論しなかったのか?
考えられる可能性としては…
- 自分が無実であることを証明できる“証人”がいなかった
- ヤルルは重傷で意識がなかった or 恐ろしくて口を閉ざした
- あえて沈黙を選んだ可能性もある(誰かを守るため?)
そしてロキは「真犯人を知っている」が、
あえてその名前を伏せて「すべて自分がやった」と言い張った。
その理由とは…
パターン | 背景・動機 |
● ハイルディンを守るため | 権力者の中にイーダ派を忌み嫌う勢力がいた。ロキが全てを被ることで、異母兄ハイルディンやその母を守ろうとした |
● 世界政府への怒りを“育てる”ため | あえて冤罪を受け入れ、「世界そのものへの復讐心」を熟成させた |
● 誰にも理解されない運命を受け入れた | 孤独と呪いを背負う者として、沈黙を選んだ。ニカとは真逆の“負の解放者”として自分の役割を受け入れた |



この3パターンの可能性が考えられます!
ロキの“沈黙”の裏にある可能性


● ロキの異形の眼と「呪われた子」のレッテル
母からも拒絶され、冥界に捨てられたロキ。その異形の眼は幼少期から隠され続けています。目を隠しながらも、彼は戦士としての実力を育み、冥界から陽界へと這い上がったのでした。
● エルバフに根付く「純血」信仰と差別
エルバフは「純血主義」が根強く、異国の巨人族との混血であるハイルディンやロキは差別の対象に。特にロキは、エルバフの災厄の元凶とされ、「ロキの呪い」として語り継がれるようになりました。
ハラルド王と世界政府の癒着疑惑
1.世界政府と交わした“闇の契約”
ハラルド王は当初、世界政府と何らかの取引をしていた可能性が示唆されます。イムやソマーズが語る「ハラルドのしくじり」──それは、世界政府がエルバフを掌握するための計画を、ハラルドが誤って頓挫させたことかもしれません。



ロキはこの陰謀を察知し、ハラルドを止めようとして罪を被った?
考察:ハラルドと世界政府の“闇の契約”とは?


「強国エルバフの兵力と引き換えに、“王家の悪魔の実”を守る約束」
〜流れ〜
- 世界政府はエルバフの“兵力”と“王家の秘宝”を狙っていた
- ハラルド王の思惑である、外交と独立国家の両立のため、世界政府と手を組んだ
- 契約の“しくじり”=ハラルドの後悔・裏切り
1.世界政府の狙い:エルバフの“兵力”と“王家の秘宝”
▶ なぜエルバフに目をつけたのか?
- 巨人族の戦闘力は全世界でも屈指
- 「世界徴兵(バスターコール)」の駒にするには最高の人種
- 神の騎士団の強化にもつながる
- 王家に伝わる「伝説の悪魔の実」は、明らかに世界政府が狙っている特殊な能力(※ニカ級?)
💡つまり、世界政府は…
「兵力(エルバフ)+王家の秘宝(実)」
を同時に手に入れたかった。
2.ハラルド王の思惑:外交と独立国家の両立
イーダと出会い「他国との交流」「文明の発展」に目覚めたハラルド。だが、非加盟国としての孤立が限界に近づいていた。
⇨周囲の干渉を避けながら国を守るために、世界政府と“表に出ない契約”を交わした
つまり──
- ハラルド:「我が国の兵力を貸す代わりに、干渉を控えろ」
- 世界政府:「いいだろう。だが“王家の実”はこちらが保管する」
3.契約の“しくじり”=ハラルドの後悔・裏切り?
この契約が「しくじり」とされた理由は主に2つあると推測できます。
• 自国の未来をロキやハイルディンに託したいと考えた
• しかし世界政府はそれを裏切り行為とみなし、罠を仕掛けた
• 結果的に“王殺し事件”で計画が頓挫、ロキが冤罪で死刑囚に
• 本来、政府に引き渡すはずだった実を「誰か」に託そうとした?
• あるいはロキやハイルディンの未来のために使わせようと考えた?
→ これが「失態=しくじり」とされているのでは?
🧩 王家の悪魔の実とは何か?


もし仮に「ヒトヒトの実 モデル○○」や「太陽の神以外の神の力」である場合──
- 世界政府にとっては、封印・管理したい存在
- ハラルドはその力を“戦力”ではなく“民を守る力”として見ていた



しかし政府の意に反して“誰か”に奪われた(あるいは託された)ことで計画は破綻しています。
ロキの罪=「契約破棄の生贄」説


ロキは契約の存在を知り、
「エルバフを売った父」を止めるために動いた。
だが政府は彼をスケープゴートにし、王殺しの罪を着せた。
結論:この契約は「神の力と兵力を握る取引」
- 世界政府:「我々に従うなら、強国エルバフの兵を“神の兵”としよう」
- ハラルド王:「我々が決める国の未来を、神の力に奪わせはしない」
つまりこの契約は、
「神に従うか、国を守るか」
という、王としての覚悟が問われる“悪魔の選択”だったのではないかと考えられます。
赤い土の大陸=血の蛇 伏線回収
リトルガーデンでの伏線「血に染まるヘビ」が遂に回収。
「血の蛇」とは「赤い土の大陸(レッドライン)」を指し、イーダはこれを超えて来たと語りました。巨人族にとっても聖域のような存在であることが明らかに。
現代パート:陽界と冥界の戦力図
● 陽界
• 敵側:イム、ドリー、ブロギー、神の騎士団
• 麦わらの一味(ナミ、ウソップ、ロビンなど)は捕らえられている状態
● 冥界
• 麦わら主力(ルフィ、ゾロ、サンジほか)+ギャバン+ロキら新巨兵海賊団
• 冥界のロキは未だに拘束状態
革命の炎とマリージョア陥落の兆し
聖地マリージョアが火の海に──。これは革命軍による本格的な襲撃であり、物資断絶(兵糧攻め)や象徴破壊が背景にあると見られます。
• 革命軍の活動:8カ国革命、兵糧作戦、バーソロミュー・くま奪還
• 天竜人衰弱、海軍・CP0・五老星までもが疲弊状態
解放の戦士ニカ vs イムの布石
ルフィの「ニカ」とイムの能力は、共に「腕力」と「異能」がテーマ。
• ニカ:自由と解放をもたらす存在
• イム:支配と契約で縛る存在
この対立構図は、物語の終着点である“ラスボス構成”の布石とも読めます。
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ロキとモサの絆、そして最後の希望ヤルル
囚われのロキの唯一の理解者「モサ公」。その存在が、ロキの内面を少しずつ変えていく描写も印象的です。一方で、陽界では最年長戦士「ヤルル」が最後の希望として立ちはだかる気配も。
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フランキーの進化と科学の鍵
天才ベガパンクと共に行動するフランキーは、3000年前の技術が眠る施設にたどり着いています。科学によって巨人族や世界政府に対抗する鍵となる可能性が高く、彼の進化にも注目です。
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今後の展望と考察
1154話を経て見えてきたキーワード:
- 世界政府の腐敗とその影響
- ロキの本当の狙いとその“呪い”の意味
- ニカとイムの能力バランス
- フランキーと科学の反撃
- 革命軍によるマリージョア攻防戦
このまま物語が進めば、間違いなく「ワンピース」最大の戦争へと突入します。エルバフ編はその序章に過ぎないかもしれません。