先日岸田文雄総理大臣が不出馬を表明し、9月には新たな自民党総裁選挙が始まりますね!
裏金問題や外交支援、増税などさまざまな問題があった岸田政権。
次に自民党総裁になる人物は一体誰なのか!またどのような政策をしていくのか!
気になる人も多いはずです。
本記事では、現在出馬を表明している人物それぞれの経歴や思想、またどのような政策をするだろうか考察してみました!
- 総理大臣と自民党総裁の違い
- 次世代自民党総裁の考え方と政策
- 現時点での支持率ランキング
総理大臣と自民党総裁の違い
総理大臣とは
- 総理大臣(内閣総理大臣)は、日本の行政のトップであり、政府を指揮する責任者。
- 国会で指名され、天皇によって任命される。
自民党総裁とは
- 自民党総裁は、自民党の最高責任者であり、党の方針や政策を決定するリーダー。
- 自民党総裁は党員や国会議員による選挙で選ばれる。
このように地位から任命のされ方まで全然違います!
ですが、なぜ総理大臣=自民党総裁と考えられてしまうのでしょうか?
総理大臣=自民党総裁と考えられる理由
- 自民党の長期政権: 自民党が長年与党であり続けたため、自民党総裁が内閣総理大臣になることが多い。
- 党内規律: 自民党内での結束が強く、総裁が党の代表として内閣を率いるため、総理大臣と総裁が同一人物であることが一般的。
- 選挙制度: 自民党が選挙で多数を占めると、自動的に総裁が内閣総理大臣に指名される。
自民党は、1955年に設立されて以来、ずっと日本の政権を担ってきました。(1993年から1994年を除く)
約70年にわたって日本の政治の中心にあり続けてきました。
自民党総裁で総理大臣になっていない人物とその理由
河野洋平
1993年から1995年にかけて自民党総裁を務めましたが、当時自民党が一時的に政権を失っていたため、総理大臣にはなりませんでした。
谷垣禎一
2009年から2012年まで自民党総裁を務めましたが、この期間は自民党が野党であったため、総理大臣にはなりませんでした。
つまり自民党から総理大臣を出さないためには①自民党が政権を失う ②自民党が野党である が必要になります。
内閣総理大臣(自民党総裁)候補とそれぞれの思想・政策の考察
石橋茂
思想・考え方
- 安全保障の重視:
防衛問題に強い関心を持っているので自衛隊の役割強化や、日本の独立した防衛力の確立を重要視している。 - 地方創生:
地方の経済活性化を重視しており、都市部との経済格差を是正するための政策を推進しようとしている。 - 実務的アプローチ:
理論よりも実際の成果を重視している。特に政策決定においては、データや事実に基づいた意思決定を行う。 - 経済の持続可能性:
長期的な視点での持続可能な成長を目指し、労働市場の柔軟化や産業構造の改革にも積極的。 - 外交における現実主義:
日米同盟を基盤としつつも、近隣諸国とのバランスの取れた関係構築を目指している。
- 防衛政策の強化:
日本の防衛力を強化するために自衛隊の役割拡大や、防衛費の増額を推進する可能性が高い。 - 地方創生の推進:
地方への財政支援や、農業や観光業など地域産業の振興策を強化し、都市部との経済格差是正を目指す。 - 経済政策:
産業構造の改革や、労働市場の柔軟化を進めると考えられます。また、新しいエネルギー政策を推進する可能性もある。 - 社会保障の見直し:
高齢化社会への対応として、年金制度や医療制度の改革を進め、持続可能な社会保障制度の確立を目指す。 - 外交政策:
日米同盟を基軸としつつ、アジア諸国との関係強化も図る可能性がある。
上川陽子
思想・考え方
- 法の支配と人権重視:
法の支配と基本的人権の尊重を強く意識している。特に、死刑制度や外国人労働者の問題については慎重なアプローチをとっている。 - ジェンダー平等:
女性として初の総理大臣を目指す意識が強く、女性の社会進出やジェンダー平等の推進に積極的。
- 司法改革:
司法制度の透明性と効率性を高める改革に取り組む可能性が高い。
死刑制度の再検討や、人権保護の強化に注力するでしょう。 - 移民政策の見直し:
少子高齢化の対策で、外国人労働者の受け入れ拡大とその人権保障を図る政策を推進する可能性がある。 - ジェンダー平等の推進:
女性の社会進出支援や、男女間の賃金格差是正に向けた政策を強化することが期待されている。 - 環境政策:
持続可能な開発目標(SDGs)に基づいた環境政策を推進する。
再生可能エネルギーの導入拡大や、気候変動対策に力を入れる可能性が高い。
高市早苗
思想・考え方
- 保守主義と国家主権の重視:
日本の伝統や文化を守り、国家の主権を強調する考え方が強い。 - 安全保障の強化:
自衛隊の増強や憲法改正に積極的で、日本の防衛力強化に力を入れる姿勢がある。
- 憲法改正:
自民党の中でも憲法改正の推進派として知られ、特に憲法9条の改正に力を入れる可能性がある。 - 経済政策:
積極的な財政出動や、産業競争力の強化を図る政策を推進する。
地方経済の活性化にも力を入れることが予想される。 - 安全保障:
日米同盟の強化を基盤に、防衛費の増額や、サイバーセキュリティ、宇宙防衛など新たな領域での防衛力向上に取り組む。 - 女性活躍推進:
女性の権利と社会進出を支援し、女性がリーダー職に就く割合を増やすための政策を推進する。
小泉進次郎
思想・考え方
- 環境重視:
小泉は環境問題に強い関心を持ち、特に気候変動対策や再生可能エネルギーの推進を重視している。 - 革新と若者重視:
政治に新しい風を吹き込むことを目指し、若者や次世代の声を反映させることに意欲的。
- 気候変動対策:
再生可能エネルギーの導入を加速させ、脱炭素社会の実現を目指す政策を推進する。
特に、脱原発とグリーンエネルギーへのシフトを強調する可能性が高い。 - プラスチック削減とリサイクル促進:
プラスチック廃棄物の削減やリサイクルの強化を進める政策が期待される。 - 若者支援と教育改革:
若者の社会参画を促進し、教育の質を高めるための改革を行うことが予想される。
また、働き方改革の延長線上で、若者がより柔軟に働ける環境づくりにも注力する。 - 新しい政治文化の創出:
政治の透明性と信頼性を高めるための取り組みや、政治に新しい価値観を導入するための改革を進める可能性がある。
河野太郎
思想・考え方
- 改革志向と実務重視:
河野は既存の制度や慣習にとらわれない改革を志向し、実効性のある政策を重視する。 - デジタル化と効率化:
政府のデジタル化や行政の効率化に強い意欲を持っている。
- 行政のデジタル化:
マイナンバー制度の拡充や、行政手続きのオンライン化を進め、政府の効率化を図る政策を推進する。 - エネルギー政策の見直し:
原発に対する慎重な姿勢と再生可能エネルギーの推進を重視し、脱炭素社会を目指す政策とる可能性がある。 - 外交と安全保障:
『自由で開かれたインド太平洋』戦略の推進や、日米同盟の強化を軸にした現実的な外交・安全保障政策を進めることが予想される。 - 社会改革:
少子化対策や労働市場改革を含む社会政策を実施し、若者や女性の社会参画を促進する政策を展開する。
野田聖子
思想・考え方
- 社会的包摂と多様性の重視:
野田は社会のあらゆる層が包摂される社会を目指し、女性、子ども、高齢者、障がい者への支援に力を入れる。 - 保守的な基盤に立ちながらも進歩的な価値観の尊重:
自民党の保守的な価値観を持ちつつも、進歩的な社会政策を推進する姿勢がある。
- ジェンダー平等と子育て支援:
女性の社会進出や、子育て環境の改善に重点を置いた政策を推進する。
特に、保育所の拡充や働く母親への支援策が強化される可能性があります。 - 社会保障の充実:
高齢者や障がい者への支援強化を目指し、社会保障制度の改善に取り組むことが予想される。
また、持続可能な年金制度の改革も推進する。 - 多様性の尊重:
LGBTQ+の権利保護や、外国人労働者への支援を含め、社会の多様性を尊重する政策を展開する可能性がある。 - 経済政策:
経済的弱者への支援を重視し、中小企業支援や地方経済の活性化を目指す政策を進める。
また、働き方改革のさらなる推進にも力を入れることが期待される。
現時点での支持率ランキング
現時点での支持率からランキングにしてみると…
となっています!
続いてそれぞれの支持理由をまとめました!
第1位 ”石橋茂”
- 出馬5回目の大ベテラン
- 長年にわたり安全保障や地方創生の分野で活躍しており、特に防衛政策に対する深い知識と経験がある
- 国民からは「頼れるリーダー」としてのイメージが強く、現実的な政策を期待する層に支持されている
第2位”河野太郎”
- 総理大臣を務めた”河野洋平”の息子
- 改革志向が強く、特に行政のデジタル化やエネルギー政策において革新的な取り組みを行っている
- SNSなどを通じて積極的に情報発信を行っているため、国民との距離感が近い
第3位”小泉進次郎”
- 総理大臣を務めた”小泉純一郎”の息子で幅広い世代から支持がある
- 環境問題に関心が高く、再生可能エネルギーや脱炭素社会の推進を訴えている
第4位”高市早苗”
- 強い保守的な立場から、安全保障や経済政策において伝統的な価値観を守ろうとする姿勢が支持されている
- 憲法改正や経済安全保障の分野で積極的な発言が多く、保守派からの支持が強い
第5位”上川陽子”
- 法務大臣としての経験が豊富で、法の支配や人権の尊重を重視する姿勢が評価されている
- 特にジェンダー平等や移民政策の見直しに関する政策に期待が寄せられている
第6位”野田聖子”
- 社会的包摂や多様性の尊重を掲げ、特にジェンダー平等や社会保障の充実を訴えている
- 特に女性や社会的弱者への支援に力を入れているため、リベラルな層から支持を集めている
このように、各候補者はそれぞれ異なる強みを持っています!
まとめ
岸田総理の不出馬の表明によって、より注目を集める自民党総裁選挙!
誰が総裁になるかで今後の日本が大きく変わります。
候補者それぞれの思想や考え方が全然違うので日本国民として最低限の知識を持つようにしましょう!
そんな自民党総裁選挙開始は2024年9月17日、新首相選出は2024年10月4日を予定しています!