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【ヒロアカ最終回】最新刊42巻ネタバレ!死亡キャラ一覧&結末を考察!

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【ヒロアカ最終回】最新刊42巻ネタバレ!死亡キャラ一覧&結末を考察!
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\ 42巻431話 確定情報

2024年8月5日発売の『週刊少年ジャンプ』36・37合併特大号で、大人気漫画『僕のヒーローアカデミア』がついに完結しました。

そして、シリーズの締めくくりとなる単行本最終巻第42巻が2024年12月4日(水)に発売されます。

ちょき

最終巻には、なんと最終話のその先を描いた描き下ろし漫画38ページが収録されています!

本記事の内容

  • 『僕のヒーローアカデミア』最終巻 第42巻の内容
  • 死亡キャラクターまとめ
  • 衝撃的なラストの考察
本記事を参考に、記事を書くブロガー様へ

本記事を参考にして記事を執筆いただくこと自体は問題ございません。
しかし、以下のような行為が見られた場合、法的措置を検討させていただきます。

  • 全文転載
  • 表現が酷似しすぎている
  • 記事タイトルが酷似しすぎている
  • 記事構成が酷似しすぎている

試行錯誤を重ねながら記事を作成しており、情報の精査には何時間もかけて調査を行っています。
そのように作成した内容に酷似した記事が確認される場合、非常に悪質であると判断せざるを得ません。

現在、あるブログで、上記の行為に該当する記事が2記事以上確認されています。
この状況が継続する場合、あるいはさらに悪化する場合には、法的措置を検討いたします。

なお、該当ブログには問い合わせフォームが設置されておらず、運営者様へ直接ご連絡ができない状況です。

心当たりのある方は、速やかに該当記事を修正または削除していただきますようお願い申し上げます。

目次

最終巻 42巻の収録話数

最終巻である42巻には、423話から最終話の430話までが収録されています。

死亡キャラ・死亡シーン

雄英高校 1年A組・1年B組の生徒

雄英高校1年A組・1年B組の生徒に死亡者はおらず、爆豪勝己も無事です。

最終決戦で死柄木に挑んだ爆豪は圧倒的な力に敗れ心肺停止に陥りましたが、エッジショットが個性「紙肢」で体内に潜入し、傷を縫合し心肺をサポートしたことで命を救われました。

ヒーロー

42巻で死亡したヒーローはいません。

死亡説が浮上していたエンデヴァーもエッジショットも無事に生存しています。

死亡フラグがあったヒーローまとめ

エンデヴァー

最終決戦で荼毘と対決したエンデヴァーは、荼毘の大爆発を阻止するため彼を抱えて空へ上昇。

自身を犠牲にしようとするも、妻の冷や轟家の面々、さらに焦凍の協力で爆発を抑えることに成功

致命傷を負いながらも生存しました。

エッジショット

最終決戦でエッジショットは、個性「紙肢」を駆使して致命傷を負った爆豪を治療

体を縫合糸のように細くし、傷の縫合や心肺蘇生を行うこの技は命を削る危険なものでしたが、爆豪の蘇生後もエッジショットは小さな状態ながら生存していました。

過去に死亡したヒーローまとめ

ウォーターホース(享年不明)

  • 巻数:9巻72話
  • 死因:夫婦のプロヒーローで、林間合宿編に登場する出水洸汰の両親です。

    街で暴れるヴィラン・マスキュラーから市民を守るため奮闘し、彼の左目に大きな傷を与えましたが、力及ばず命を落としました。

スナッチ(享年45歳)

  • 巻数:18巻160話
  • 死因:オーバーホールの護送任務中に敵連合の襲撃を受け、荼毘や死柄木弔らと交戦します。

    たった一人で奮闘するも力及ばず、最終的にMr.コンプレスの個性で圧縮され、荼毘の炎とともに焼き尽くされ命を落としました

サーナイトアイ(享年38歳)

  • 巻数:18巻161話
  • 死因:オーバーホールとの戦いで個性「予知」を駆使して奮闘するも、左腕を失い腹部を貫かれる致命傷を負います。

    病院に運ばれるものの治療の術もなく、命を落としてしまいました

白雲朧(享年17歳)

  • 巻数:26巻254話
  • 死因:インターン中に大型ヴィラン・ガーヴィーと遭遇し、子供たちを守るため奮闘するも瓦礫の下敷きとなり命を落としました。

エクスレス(享年不明)

  • 巻数:28巻272話
  • 死因:仮死状態から目覚めた死柄木にマントを奪われ、レーザーの個性で反撃するも全く通じず、顔を鷲掴みにされて崩壊させられました。

クラスト(享年不明)

  • 巻数:28巻272話
  • 死因:死柄木弔の崩壊に巻き込まれそうになったイレイザーヘッドを救うため身代わりとなり、命を落としました。

ミッドナイト(享年31歳)

  • 巻数:31巻296話
  • 死因:ギガントマキアを止めようと奮闘するも、大ダメージを受けて戦闘不能に。

    その後、睡眠薬を使った作戦を八百万に伝えるものの、ヴィランたちに囲まれてしまい死亡します。

マジエスティック(享年36歳)

  • 巻数:31巻296話
  • 死因:ギガントマキアの足止めに奮闘し、個性「魔法」を駆使して八百万百ら雄英生たちを安全な場所へ避難させました

    しかし、自身はギガントマキアに立ち向かう中で命を落とします。

    後に296話の殉職者一覧に名が載り、命を落としたことが明らかになりました。

スターアンドストライプ(享年42歳)

  • 巻数:34巻 334話
  • 死因:死柄木弔との激闘の中、仲間を守るために彼の個性「崩壊」を受け、徐々に体が崩れ落ちながら命を落としました

ワンフォーオール歴代継承者

42巻では、ワン・フォー・オールの歴代継承者に死亡者はおらず、オールマイトも健在です。

サー・ナイトアイに「凄惨な死」を予知されながらも、オールマイトは最終決戦でサポートアイテムを駆使し、オール・フォー・ワンに立ち向かいます。

ボロボロの状態で拘束され、誰もが死を確信したその瞬間、デクに投げ飛ばされた爆豪が現れ、オールマイトを見事に救出しました。

過去に死亡したOFA歴代継承者まとめ

与一(享年不明)

  • 死因:オール・フォー・ワンとの戦いで死亡。
  • 立場:オール・フォー・ワンの弟であり、ワンフォーオールの初代継承者
  • 個性:ワン・フォー・オール

駆藤(享年不明)

  • 死因:オール・フォー・ワンとの戦いにより死亡。
  • 立場:ワンフォーオールの2代目継承者
  • 個性:変速

ブルース(享年不明)

  • 死因:オール・フォー・ワンとの戦いにより死亡。
  • 立場:ワンフォーオールの3代目継承者
  • 個性:八頸

四ノ森 避影(享年不明)

  • 死因:オール・フォー・ワンとの戦いにより死亡。
  • 立場:ワンフォーオールの4代目継承者
  • 個性:危機感知

万縄 大悟郎(享年不明)

  • 死因:オール・フォー・ワンとの戦いにより死亡。
  • 立場:ワンフォーオールの5代目継承者
  • 個性:黒鞭

揺蕩井煙(享年不明)

  • 死因:オール・フォー・ワンとの戦いにより死亡。
  • 立場:ワンフォーオールの6代目継承者
  • 個性:煙幕

志村 奈々(享年不明)

  • 死因:オール・フォー・ワンとの戦いで死亡。
  • 立場:ワンフォーオールの7代目継承者
  • 個性:浮遊

ヴィラン

42巻では、オール・フォー・ワン(AFO)、死柄木弔、黒霧、荼毘の4名が命を落としました。

一方、Mr.コンプレスとスピナーは生存しています。

最終決戦直後、荼毘は瀕死の状態ながらも生存していましたが、8年後(描き下ろし漫画「431話 More」)の時点では既に死亡していることが明らかになりました。

オール・フォー・ワン(享年不明)

  • 巻数:42巻423話
  • 死因:AFOは「巻き戻し」の精製液による暴走で若返り続け、最終的に胎児から受精卵の状態に戻り消滅しました。

    その後も死柄木の体に意志を宿して肉体の主導権を得ますが、デクと死柄木の内外からの攻撃を受け、肉体と意識の両方が完全に消滅しました。

黒霧(享年不明)

  • 巻数:42巻423話
  • 死因:死柄木弔を守るため緑谷に挑むも、「お友達が待っているんです」と言い残しボロボロと崩れ、最期にはその姿が完全に消えてしまいました

死柄木弔(享年21歳)

  • 巻数:42巻423話
  • 死因:デクと死柄木の攻撃によりAFOが敗北し、死柄木は意識を失い肉体も消滅しました。

荼毘轟燈矢(享年不明※24歳~32歳

  • 巻数:42巻431話
  • 死因:詳細な死因は不明ですが、最終決戦直後にはすでに瀕死の状態でした。

    体力の限界により死亡した可能性が高いと考えられます。
過去に死亡したヴィランまとめ

マグネ(享年不明)

  • 巻数:14巻125話
  • 死因:死穢八斎會との会合中にオーバーホールの反撃を受け、上半身を破裂させられて死亡しました。

キュリオス(享年不明)

  • 巻数:24巻226話
  • 死因:個性が覚醒したトガヒミコにお茶子の個性「無重力」を使われ、空中から地面に叩きつけられて死亡しました。

トゥワイス(享年31歳)

  • 巻数:27巻266話
  • 死因:ホークスとの戦闘で致命傷を受け、命を落としました。

トガヒミコ(享年17歳)

  • 巻数:39巻395話
  • 死因:瀕死の麗日お茶子を救うため、自らの血を使って輸血を行い、命を犠牲にして彼女を助けました

    血を全て失ったトガヒミコは、お茶子と抱き合いながら静かに息を引き取りました。

ステイン(享年不明)

  • 巻数:40巻401話
  • 死因:オール・フォー・ワンとの戦いで個性「凝血」を駆使しオールマイトを助けるも、血を入れ替えたオール・フォー・ワンの一撃を受けて命を落としました。

No.423 OFA vs AFO

あらすじ

AFOの崩壊

AFOは、自身の身体に「超再生」が適用されないことに違和感を覚えます。

そして、緑谷を含む全ヒーローたちが仕掛けた計画が、自分の感覚を鈍らせていたことに気付きます。

与一と歴代継承者たちの力によって、精神だけでなく身体そのものも砕かれていたAFO

しかし、彼は執念で個性を繋ぎ止め、「誰にも奪わせない!」と叫びながら再び緑谷に挑みます。

その攻撃に対し、緑谷も応戦。

そこに黒霧(白雲)が、死柄木を守るために現れます。

「お友達が待っています」という言葉を残し、黒霧は次第に消えていきます

AFOの最期

危機に陥る緑谷の前に現れたのは、爆豪勝己。

病院に向かったはずの爆豪は轟の助けを借り、戦場に駆けつけたのです。

爆豪の援護を受けた緑谷は、AFOに「お前は魔王なんかじゃない。ただの寂しがり屋だ!」と告げ、全力の一撃を放ちます。

AFOの心の中では、与一と歴代の継承者たちが姿を現し、彼に「代償を払う時だ」と告げます

AFOは与一に「大好きだ!お前がいないと駄目なんだ!」と叫びますが、やがて完全に崩壊していきました。

緑谷と死柄木の最後の対話

AFOが崩壊した後、緑谷と死柄木が心の中で対話を交わします。

死柄木は「俺は泣いているガキだった。この手を壊せなかった」と語り、緑谷は「やったことは許せない。でも止めたかったし、止まってほしかった」と答えます。

死柄木は最後に「スピナーが生きてたら伝えてくれ。俺は最期まで壊すために戦った」と告げ、緑谷は「もう壊したよ」と返します。

こうして死柄木は静かに消え去り、戦いは終焉を迎えました。

詳細な内容

AFOが感じた違和感

AFOは、やつれた身体に「超再生」が適用されないことに違和感を覚えます。

そして、緑谷だけでなく全てのヒーローがその計画に加担していたことに気付きます。

単体では脆弱だった“敵意”も、集まることでAFOを覆い、その感覚を鈍らせていたのです。

AFOは、与一と継承者たちの力が精神だけでなく身体も砕いていたことを悟ります。

AFOが打ち砕かれた理由
  • OFAは生半可な身体では、受け取りきれず四肢が爆散してしまう
  • AFOに打ち込んだのは、8代目より少し上乗せされた9人の継承者達の力の結晶

しかし、AFOは個性を無理やり繋ぎ止め、「まだだ!」と自身を立て直します。

AFOの執念

AFOは、「まだ何も成していない!誰にも奪わせはしない!僕だけが夢を成す。誰にも継がぬ…紡がぬ!魔王は常に唯一だ!」と叫びます。

そして、死柄木弔にしたように、新たな器を探せば良いと考え、「OFA無き今、緑谷でも誰でもいい。個性を与え奪えばいい」と再び攻撃を仕掛けます。

それに対して緑谷も立ち向かいます。

その姿を見た黒霧(白雲)は、「消太、山田、ごめんな」と言い残し、死柄木弔を守るために緑谷に挑みます。

黒霧は、「死柄木弔をお返しください」と言いながら、ボロボロと崩れていきます。

「お友達が待っているんです」と言葉を続けながら、その姿は次第に消えゆきます。

爆豪勝己の登場

そんな中、緑谷を助けるために突然現れたのは爆豪勝己

病院に向かったはずの爆豪が突如現れた理由
  • 「爆破」で1人で来た
  • 轟焦凍が作った氷のジャンプ台を貸りた

緑谷はAFOに対して「お前を許さない。けど、ただの化物だとも思わない。

お前は魔王なんかじゃない。ただの寂しがり屋な人間だ!」と叫び、攻撃を仕掛けます。

AFOの心の中と与一の言葉

与一がAFOに語りかけます。

「緑谷くんはギリギリのラインで力を調整して、カケラが残るようにぶつけていたんだね」と。

緑谷は、ワン・フォー・オールを完遂させるために、感応によってわずかな残滓となった与一を呼び覚ましたのです。

AFOは「どうでもいい!与一、消えるな!僕のモノだ!僕を見ていろ!」と叫びますが、

与一は「兄さんを導けなかった。これは緑谷くんが見出してくれた僕らへの最期の救済だ」と語ります。

AFOはさらに、「駄目だ!許可しない!大好きだ!お前がいないと僕は駄目なんだ!」と叫びますが、与一は冷静に答えます。

「全てを己がために利用してきた代償を払う時だ。緑谷くんが起こしたのは僕だけじゃない」と。

すると、AFOの背後に継承者たちの人影が現れます

緑谷と死柄木の最期の会話

緑谷と死柄木は拳をぶつけ合い、2人は心の中での話します。

死柄木はAFOに喰われて消滅したと思っていましたが、おばあちゃんや黒霧が彼を繋ぎ止めていたことに気付きます。

死柄木は緑谷にこう話します。

「結局、俺はお前が言った通り、泣いているガキだったんだ。この手を壊せなかった。」

それに対し、緑谷は「やったことを許せはしない。だから戦った。でも止めたかったし、止まって欲しかったんだ。悲しみが紡がれないように」と答えます。

その言葉に、死柄木はハッと笑い、最後に緑谷にこう告げます。

「緑谷出久。スピナーが生きてたら伝えてくれ。死柄木弔は最期まで壊すために戦ったって。

緑谷は「もう壊したよ」と答えると、死柄木は消えていきました

No.424 エピローグ

あらすじ

爆豪勝己の右腕

決戦から数日後、アメリカをはじめとする多くの国々から支援が届き、日本は急速に復興を進めていました。

一方、病院では爆豪勝己が右腕の診断結果を聞いていました。

吉田竜ドクターは「右腕は元には戻らない可能性が高い」とし、義肢の選択肢も伝えます。

しかし、爆豪は掌由来の個性を考え、義肢を拒否

「デクは無個性で戦った。俺もどんなリハビリでも乗り越えてやる」と強い意志を見せます。

ドクターは彼に「まずは心臓を優先し、絶対安静に」と警告。

エッジショットの救命措置がなければ確実に命を落としていたことを告げました。

デクとオールマイトの病室

同じ病室で療養するデクとオールマイト。

デクは「死柄木の命を救うことはできなかった」と悔いを語りますが、オールマイトは「大事なのは最期にどんな表情だったかだ」と答えます。

デクは死柄木が笑いながら「明日のお前ら次第だな」と言い残した姿を思い出します。

オールマイトは「そこに泣いている少年がいなかったのなら、心は救えたんだ」と緑谷を励まし、「OFAを譲渡したんだろう?」と問いかけます。

デクは「はい。でもまだ残り火が燻っています」と答えます。

爆豪の来訪

突然、病室に現れた爆豪。

オールマイトの無事を確かめに来た彼は、デクの「残り火」という言葉を聞いて驚きます。

「それって、お前…無個性に戻るのか?」と問う爆豪に、デクは「元々なかったものだし、惜しいなんて思わない」と答えます。

その言葉を聞いた爆豪は涙を流し、「俺は何をしてたんだろうな。ずっと競い合っていくと思ってたのに」と声を震わせます。

デクは「やめてよ、らしくない!まだ残り火があるから!」と慌ててフォロー。

2人のやりとりを見ていたオールマイトは「初めて会った日から随分変わった。君たちは本当に強くなった」と感慨深げに語り、「2人とも、最高のヒーローだ」と伝えました。

詳細な内容

決戦後の様子

決戦から数日後、アメリカのワシントン州。

ニュースキャスターのメリルが報じています。

「全国的に快晴となるでしょう。この一週間は荒れると思われていましたが、予報を外してしまったことをお詫びします。

洗濯の際は強い風に注意してください。あの日吹いた一陣の風が、この世界にどのような影響をもたらすのか。

一週間が経ち、蛇腔戦以降手付かずだった復旧作業が急速に進んでいます。

アメリカをはじめとする多くの国々から支援物資が続々と届き、戦いの後の復興が進められています。

爆豪勝己の診断結果

病院では、爆豪勝己が右腕の診断結果を聞いていました。

吉田竜ドクターは、右腕が元には戻らないと告げます。

「なんとか接合を繰り返して形は保てましたが、リハビリで動くようになるかは明言できません」とし、ヒーロー活動を続けるならミルコのように義肢の選択肢もあると伝えます。

決戦前、ミルコは「リハビリになるなら切ってほしい」と伝え、自ら義肢を選びました。

しかし、爆豪は掌由来の個性を考慮し、義肢にはしないことを決意します。

彼は「デクは元々無個性だったのに戦った。どんなリハビリでも乗り越えてやる」と闘志を燃やします。

吉田竜ドクターは、「無理は禁物だ。まず心臓を優先しろ」と警告します。

エッジショットが縫合と心肺蘇生を施さなければ、君は確実に死んでいた。その状態で戦い抜き、さらに数キロ移動したのは謎だ。

生かされた命だと思って、絶対安静にしなさい」と続けました。

デクとオールマイトの病室

一方、デクとオールマイトは同じ病室で療養していました。

デクとオールマイトが同じ病室なのはなぜ?
  • 塚内くんの計らい
  • 警備が楽だから
  • 病室も有限なため

オールマイトの体は「こんなにボルトを入れるのは初めて」と言われるほど酷い状態。

一方、デクも腕の感覚が少しある程度で、それ以外の感覚は失われていました。

デクはオールマイトに語ります。「転弧の命を助けることはできませんでした。心に手を伸ばして憎しみを砕いても、彼は最後までヴィラン連合のリーダーでした。」

それに対し、オールマイトは「臨死体験をした身から言うと、大事なのは最期にどんな表情だったかだと思うよ」と答えます。

デクは死柄木の最期を思い出します。

それは明日のお前ら次第だな。せいぜい頑張れ」と笑って消えていった彼の姿を。

オールマイトは「そこに泣いている少年がいなかったのなら、心は救えたのだと思う。OFAの使命と共にね」と励まします。

オールマイトはデクに「死柄木にOFAを譲渡したんだろう?それが伝わってきたよ」と問いかけます。

デクは「はい。でも、まだ残り火が燻っているのを感じます」と答えました。

爆豪の来訪

突然、爆豪が病室を訪れます。

爆豪が病室に現れた理由

爆豪は、オールマイトが無事か心配だったため病室に訪れました。

デクは彼の無事を喜びますが、爆豪は「残り火」というデクの発言に驚きます

「それって、お前…無個性に戻るのか?」と問う爆豪に、デクは答えます。

元々なかったものだし、惜しいなんて思わないよ。すごい夢を見させてもらったから。」

その言葉を聞き、爆豪は涙を流します。

いずくが無個性に戻ったことを知り、ボロボロと涙を流すかっちゃんに驚いたいずくが、「泣っちゃん!?」と声を上げます。

「俺は何してたんだろうな…ずっとこのまま競い合って追いかけていくと思ってたのに」と。

デクは「やめてよ、らしくない!まだ残り火があるから!」と慌ててフォローします。

その様子を見ていたオールマイトは、「2人とも強くなったな」と感慨深げに語ります。

「初めて会った日から随分変わった。あの日、駆け出した緑谷少年は私にとって最高のヒーローだった。

だが今は、みんなにとっても最高のヒーローだ。

そして、私に伝える時間をくれた爆豪少年もまた最高のヒーローだ。本当にありがとう。」

戦いの後の決意

デクは戦いが終われば世界は自動的に平和になると思っていた子どもの頃を振り返ります。

しかし、戦いの後こそが重要であり、自分たちが明るい未来を示す必要があると悟ります。

そして、デクは心の中で誓います――「僕らの物語は終われない。更に向こうへ。

No.425 季節外れの

あらすじ

ミリオたちの卒業式

6月、ついに開かれた卒業式

プレゼント・マイクが「遅くなっちまってすまねぇな!」と叫びながら、散った桜に代わる華やかな門出を盛り上げます。

卒業生たちはすっかり慣れた様子でしたが、新入生たちはその熱量にドン引きしていました。

一方で、戦後復興の背後には、根津校長の尽力がありました。

世界的偉人となった彼の影響力は、復旧作業の大きな支えとなっていました。

送辞と答辞

在校生代表として不和真綿が送辞を述べた後、卒業生代表の通形ミリオが答辞を披露。

「たくさんの人が笑って過ごせるプラスの世界を目指す。そこが私たちのゴールテープです。」と語りました。

その後、旧1-A教室では相澤先生が担任継続を宣言。

青山優雅は「自分にケジメをつけたい」と涙ながら別れを告げますが、新メンバーとして心操人使が登場。

盛り上がる旧1-Aメンバーを横目に、青山はネビルレーザーを撃ちながら嫉妬を漏らします。

その影響で葉隠透の姿が見えてしまい、美少女だと知った峰田が興奮する場面もありました。

口元を縫われた謎の少年

ヒーロー科新3年生となった不和真綿は、全国での再建活動と治安維持に陣頭指揮をとることを宣言。

「教科書に載らない混乱が象徴の不在から生まれる」と語り、AFOのような混乱を再び起こさせないための決意を見せます。

その後、暗闇の中で口元を縫われた謎の少年が自ら縫い目を切り、外の世界へ出るシーンが描かれます。

一方、デクたちは新入生を迎える準備を進める中、麗日お茶子の笑顔に違和感を覚えるデク

轟焦凍は「っし」と気合を入れ、家族との時間を過ごす準備をしている様子が描かれ、物語は新たな未来へ向けて幕を閉じます。

詳細な内容

卒業式の様子

6月、留め置かれていた先輩たちの卒業式がついに開かれました。

プレゼント・マイクは「卒業式遅くなっちまってすまねぇな!」と心の中で謝りながら、散ってしまった桜の代わりに華々しく門出を祝おうとテンションを上げます。

「いっけええええええ!」と叫びながら盛り上げるプレゼント・マイクに対し、生徒たちの反応はさまざま。

生徒たちの様子
  • 卒業生:すでにおなじみ
  • 新3年生(2年):受け入れ始めている
  • 新2年生(3年):ドン引き

波動ねじれと天喰環の会話では、波動が「痛むけど、嬉しいと平気になるの。不思議っ!」と明るく返し、ミリオが戦いで倒れた彼女たちを守り抜いていたおかげで最小限の被害で済んだことに感謝を述べています。

根津校長の尽力

戦いの復旧作業には、根津校長の働きかけが大きく貢献していました。

各国への必要物資の要望、復旧計画の調整、医療支援の確保など、迅速な復興の裏には、世界的偉人となった彼の手腕がありました。

根津校長は、戦いの最中からすでに「その先」を見据えて行動していたのです。

根津校長とは?

根津校長は、”個性”道徳教育に多大な貢献をし、世界的偉人になりました。

卒業式の送辞と答辞

プレゼント・マイクは、「素敵な送辞(リリック)だったぜ!在校生代表(レペゼン雄英)不和真綿にプチョヘンザ!」と盛り上げます。

続いて「次は答辞(アンサー)だ!卒業生代表(レペゼン卒業生)!ルミリオンa.k.a通形ミリオ!!」と紹介。

通形ミリオは淡々と答辞を述べます。

「私たちの3年間はこの先のためにあります。ゴールは今日ではありません。

たくさんの人が笑って過ごせるプラスの世界、そこが私たちのゴールテープです。」と語ります。

通形ミリオは続けます。

「私たちは今日スタートするのです!在校生の皆さん!じゃあね!」と。

見ててくれよ、ナイトアイ!」と指パッチンする通形ミリオ。

すると突然、通形ミリオの背後から絢爛崎美々美の巨大ワゴンが飛び出してきました。

これは、雄英卒業式の伝統だそうです。

青山優雅の決意と心操人使の加入

式後、2-A(仮)の教室では相澤先生が「例年なら担任は持ち上がらないが、事情が事情だ。もう1年よろしく」と宣言し、旧1-Aメンバーが喜ぶ中、青山優雅が別れを告げに現れます。

青山は「相澤先生も塚内さんも残っていいと言ってくれたけれど、自分自身にケジメをつけたい」と涙ながらに語り、罪を償ってもう一度ヒーローを目指すと決意を述べました。

その後、「A組の新メンバーを紹介するよ!」と言い、心操人使が登場

旧1-Aメンバーは歓声を上げます。

青山は心操の登場によって自分の話題が忘れ去られたことに嫉妬し、ネビルレーザーを撃ちながら「送別会とかの話題になってもよくない!?」と不満を漏らします。

すると、そのネビルレーザーの影響で葉隠透の個性がバグを起こしたようで、彼女の姿が見えてしまいます。

葉隠が美少女であると知った峰田実は、「神はずっとそこにいたんだ」と感動しながら近づこうとしますが、相澤先生に制止されました。

不和真綿

新3年生のヒーロー科代表となった不和真綿は、「ヒーロー科2・3年生はこれから当分の間、再建活動にあたります。私が代表で陣頭指揮をとります」と言います。

ヒーロー科2・3年生は再建活動と治安維持のため、全国を回ります教科書に載る戦いの裏には、必ず載らない混乱がある。」と述べます。

象徴の不在。AFOもそういう混乱の中で生まれました。

不和真綿は話し終えると、「オッケー?イレ先」と親しげに聞きます。

不和真綿

不和真綿は、かつて相澤先生のクラスに所属していました。

しかし、甘えていた不和真綿たちは相澤先生によって除籍され、その経験を通じて「何のためにヒーローになるのか」を理解することができたようです。

口元を縫われた謎の少年とその後のデクたち

その後、シーンは暗闇に移ります。

口元を縫われた謎の少年が自らハサミで縫い目を切り、外の世界へ出ていきます。

場面は、再度デクたちに戻ります。

デクたちは新入生が来ることを感慨深げに語り合いますが、麗日お茶子の笑顔にどこか違和感を覚えるデクは、声をかけずにその場を見守るのでした。

轟 焦凍は今日、家族と一緒にどこかへいくようで、「っし」と気合を入れます。

No.426 地獄の轟くん家・FINAL

あらすじ

燈矢(荼毘)との再会

轟家の面々は、入院中の轟燈矢(荼毘)のもとを訪れます。

燈矢は家族の訪問に皮肉を言いますが、エンデヴァーは真剣な表情で語りかけます。

ヒーローを引退する。お前の炎は誰よりも強かった」と、彼の想いを伝えました。

エンデヴァーは告発映像を毎日見続け、「これから毎日来る。憎しみでもいい、何でもぶつけてくれ」と語り、燈矢の心を揺さぶります。

最後に、焦凍が「好きな食べ物は?」と問うと、燈矢は絞り出すように「蕎麦」と答え、涙を流しながら「焦凍、ごめんな」とつぶやきました。

轟家の帰り道

帰り道、夏雄は「俺はもう付き合わない」と家族に伝え、新しい生活への決意を語ります。

冬美も新たな職場での一歩を踏み出します。

エンデヴァーは「罪の償いと謝罪を一生かけて続ける」と語り、家族に降りかかる火の粉を全て受け止める覚悟を示します。

夏雄は父に初めて「かっこいい」と伝え、焦凍は「A組のみんながいるから大丈夫」と前向きな言葉を残し、家族はそれぞれの道へと歩み始めます。

ジェントルとラブラバ再会

ホークスは、出所を拒むレディ・ナガンに協力を求める一方で、彼女の「社会の変化を見極めたい」という決意を尊重。

彼女は冗談交じりに「税金で飯を食わせてもらうわ」と語り、ホークスも「ヴィランめ」と返します。

一方、ジェントルとラブラバは再会を果たし、お互いの活躍を称え合います。

「ジェントルがカッコ良すぎた」「ラブラバがすごかった」と言葉を交わし、二人の絆が描かれました。

最後に、重傷を負ったスピナーが病室で眠る姿が映し出され、物語は静かに幕を閉じました。

詳細な内容

集う轟家の面々と燈矢との対話

轟家の面々が向かったのは、轟燈矢(荼毘)が入院する施設でした。

轟 燈矢(荼毘)の状態
  • 会話は可能だが、一日に数分が限界
  • 緩やかに死へと向かっている

家族が集まる姿を見た燈矢は、「観光名物じゃねぇんだよ」と皮肉を言います。

エンデヴァーは燈矢に「今後の話をしに来たんだ」と語りかけます。

「俺はヒーローを引退する。もともと戦いが終わったらそのつもりだったが、今や自力で立つことすらままならない。

ヒーロー・エンデヴァーは灼かれて死んだ。お前の炎は誰よりも強かった。」

燈矢は冷たく返します。

「そっか、ご愁傷様。事が済んでからへつらうなよ、卑怯者。」

それに対しエンデヴァーは、「その通りだ。お前は俺をよく分かっている。俺に見て欲しかったんだろう?

なのに俺は見なかった。誰が何と言おうと、お前の炎は俺のヘルフレイムだ。」と伝えます。

エンデヴァーはさらに「あの告発映像を毎日見続けている。これから毎日来る

話をしよう。憎いなら憎いとぶつけてくれ!」と語ります。

その言葉に心を揺さぶられた燈矢の心拍数が上昇し、スタッフが制止を促します。

しかし、エンデヴァーは「冷、夏雄、冬美、焦凍が残してくれた時間を使って、少しずつ話そう」と続けました。

焦凍は最後に「燈矢兄、好きな食べ物は何?」と尋ねます。

体力の限界を迎えつつある燈矢は、絞り出すように「蕎麦」と答えます。

焦凍が「おんなじだ」と返すと、燈矢は涙を流し、「焦凍、ごめんな」とつぶやきました

轟家の帰り道

施設を出た轟家の面々。

夏雄は「俺はここまでだ」と家族に告げます。

「悪いけど気持ちは変わらない。俺はもう付き合わない。彼女と籍を入れたい。式は挙げないし、紹介もしない」と続ける夏雄に、エンデヴァーは「悪かったな」と静かに謝ります。

冬美は「仕事を辞めたけど、生徒のお母さんが新しい職場を紹介してくれてね」と報告。

サポートを受けながら新たな一歩を踏み出したようです。

夏雄は「責任は果たしたと思うし、罰も受けたと思う。もういいんじゃないのか?」と父に問いかけますが、エンデヴァーは「罪の償いと謝罪は一生続ける」と答えます。

「生き延びた意味があるとすれば、それはお前たちに降りかかる火の粉をできる限り受け止めることだ」と語るエンデヴァーに、夏雄は「地獄だぞ」と返します。

エンデヴァーは「ダンスの誘いを受けたんでな」と言います。

夏雄は「初めて父さんのことをかっこいいと思えた」と言います。

焦凍は最後に、「親父!お母さん!俺にはA組の皆がいるから大丈夫だよ!俺は自分でなりたいようになれるから!」と伝えます。

そして、焦凍と冬美と夏雄は共に去っていきました。

エンデヴァーと冷

残されたエンデヴァーと冷の元に事務所のヒーローたちが現れます。

冷は「地獄でも見てる人がいる」と言い、ホークスからのメッセージを見せます。

「面会どうでした?何かあったら言ってくださいね」という内容に、ホークスの気遣いが込められていました。

ホークスとレディ・ナガン

許可を得て出所できる状況のレディ・ナガンでしたが、「シャバは怖い。また利用されて繰り返すかもしれない」と語り、施設に留まっていました。

ホークスは彼女に協力を求めたい思いを抱きつつ、「あの日緑谷出久が示したものを社会がどう受け止めるか見極めてからだ」と話すレディ・ナガンの決意を尊重します。

彼女が「もうしばらく税金で飯を食わせてもらうわ」と冗談を言うと、ホークスは「ヴィランめ」と返します。

ジェントルとラブラバの再会

「うおおおお、ラブラバ!」と叫ぶジェントルと、「ジェントルううう!」と叫ぶラブラバ。

二人は活躍を認められ、再会を果たしました。

ラブラバが「ジェントルがカッコ良すぎたおかげよ!」と言い、ジェントルも「ラブラバがすごかったんだよ!」と互いを称え合います。

ホークスとエンデヴァーのやり取り

ホークスはエンデヴァーからの返信メッセージを見ます。

「ありがとう。大丈夫だ。手を借りたくなったら言う。そっちこそ新公安委員長、大変だろう」という内容でした。

「どう変わるか、どう変えるか」を考えながらホークスは目良さんに電話をかけます。

一方、スピナーは

重傷を負い病室で眠るスピナーの姿が描かれ、物語は幕を閉じました。

No.427 死柄木弔とはなんだったのか

あらすじ

スピナーとの面会

テレビでは「死柄木弔とは何だったのか」という特集番組が放送され、市民からの声やヴィラン連合が残した傷跡が取り上げられていました。

その中で緑谷は、スピナーの面会に訪れます。

巨躯化や複数の個性で身体が脳無化しかけていたスピナーは、研究の成果で進行を食い止められていました。

緑谷は死柄木の最期の言葉を伝えます。「死柄木弔は最期まで壊すために戦った」と。

スピナーは死柄木との思い出を振り返り、「あいつは俺のヒーローだった」と涙を流します。

しかし、彼の心の中には、もっと早く気付けていれば救えたかもしれないという後悔が渦巻いていました。

スピナーは緑谷に「死柄木弔の物語を紡ぎ続ける」と語り、彼の記録を残すため本を書く決意をします。

その後、スピナーは緑谷を通して障子目蔵(テンタコル)へのエールを託しました。

治崎と組長の再会

治崎は、長い間寝たきりだった組長と再会します。

治崎の個性やサポートアイテムの進化によって組長は回復を果たしていました。

しかし、組長は「人の道を外れた」治崎を厳しく叱り、治崎は涙ながらに謝罪します。

ですが、組長は「遅すぎる。その言葉をエリに向けて言い続けろ」と言い、これからも叱り続けると告げます。

この再会は塚内の計らいで実現したものでした。

新入生に追いかけられる爆豪と轟

緑谷は塚内に「こんなことがどうすればなくなるのか」と問いかけますが、「なくならん」と現実を突きつけられます。

その上で、塚内は冗談めかして「ホークスにヒーローを増やしてもらうしかない」と続け、緑谷を励まします。

一方、雄英高校では新入生たちが初めて授業に参加し、轟や爆豪に歓声を上げる騒がしい光景が広がっていました。

詳細な内容

死柄木弔に関する特集が流れるTV番組

TV番組「死柄木弔とは何だったのか」が放送され、多くの市民の声が取り上げられました。

インタビューに答えた人たちのコメント
  • 35歳の会社員:恐ろしかったです。退治されて本当に良かったです!
  • 21歳の学生:友達が亡くなりました。最悪!殺人鬼!
  • 70歳の主婦:止められなかったのかなって思います。
  • 30歳の飲食店経営者:始めはただのチンピラだと誰もが思っていました。誰もここまでの脅威とは思っていなかった。

国際支援とボランティアの尽力により、復旧作業は急速に進んでいます

しかし、その一方で復旧の手がまだ届かない地域も少なくありません。

積み上げられた瓦礫の山は、被害がいかに広範囲に及んだかを如実に物語っています。

多くの命を奪い、未曾有のテロを引き起こしたヴィラン連合

その傷跡は今もなお、社会に深く刻まれています。

緑谷とスピナーの対面

「死柄木弔とは何だったのか」という特集番組が流れる中、緑谷出久はスピナーとの面会に訪れていました

スピナーの症状

巨躯化や鱗など複数の個性が身体に負荷をかけた結果、脳無化しかけていました。

しかし、かねてより進められていた脳無に関する研究と、脳無化の進行がまだ浅かったことが幸いし、かろうじてその進行を抑えることができていた。

スピナーは緑谷に「何しに来やがった人殺し」と罵倒し、緑谷は否定せずに死柄木弔の最期を伝えに来たことを告げます。

スピナーは「死体撃ちにでも来たのか?」と嘲笑しますが、緑谷は「生きてるから伝える」と返答。

死柄木は緑谷に「スピナーが生きていたら伝えてくれ」と伝言を託していました。

緑谷はスピナーに向けてこう伝えます。「死柄木弔は、最期まで壊すために戦った」と。

スピナーは「俺? トガや荼毘には?」と尋ねますが、緑谷は「君だけだった」と告げました。

スピナーの回想と葛藤

スピナーは死柄木弔について語り始めます。

死柄木は希望だった。笑いながら『全部壊そう』と言ったんだ!あいつは俺の代弁者だった…」とスピナーは涙ながらに語ります。

死柄木弔との思い出がよみがえる中、スピナーの身体はさらに巨大化していきます。

スピナーはさらに続けます。

「あんな俺に夢を見せてくれたんだ。何か大きなことが起きるかもしれない、何者かになれるかもしれないって!」

その言葉と共に、スピナーの体はさらに巨大化を続けます。

巨躯となったスピナーは、両手で緑谷の身体を握り締めながら叫びます。

「死柄木弔は俺のヒーローだった!」

スピナーは涙を流しながら、さらに語り続けます。

「死柄木弔はゲームが好きだったんだ…。俺は引きこもってた頃、ずっとゲームばかりやってた。そしたら、死柄木も同じゲームをやってたんだ。死柄木は俺にとって、初めてできた友達だったんだよ…」

緑谷はスピナーに語りかけます。

「死柄木弔は、あいつらのヒーローにならなきゃって言っていた。彼の心の真ん中には、いつもヴィラン連合がいたんだよ。」

その言葉を聞くと、巨大化していたスピナーの身体は徐々に小さくなり、元の姿に戻っていきます。

さらに緑谷は続けます。

「きっと死柄木弔も、スピナーと同じ気持ちだったんだ。だからこそ君には伝えたかったんだと思う。」

スピナーはその言葉を聞きながら、呆然とした様子で考えを巡らせます。

「俺はずっと流れに身を任せ、考えることをやめていた。

流れは止められないと諦めてきたんだ…。気付くのが遅すぎた。

もう一歩早く進んでいれば、俺は――俺のヒーローを救えたのだろうか。」

メディアと世間の見解

番組ではタレントが「今もまた、第2、第3の死柄木弔やAFO(オール・フォー・ワン)が息を潜めているかもしれません。我々は次の脅威に目を向けなければなりません」と語ります。

一方で、帰宅の準備を進める緑谷に、スピナーが問いかけます。

「お前たちは、これからも戦い続けるんだろう?」

さらにスピナーは続けます。

「そして、いつか死柄木弔もヴィラン連合も忘れて、笑っていられるようになるんだろうな…」

その言葉には、どこか寂しげな響きがありました。

スピナーの決意

スピナーは決意を込めて語ります。

本を書くつもりだ。死柄木弔という恐怖の象徴を、ヴィラン連合は壊すために生きたんだと。

過去は消えない。俺が死柄木弔の物語を紡ぎ続けてやる。永遠にヒーローに突きつけてやるよ。」

それを聞いた緑谷は、少し冗談めかして応じます。

コミックになったらいいな。」

そして続けます。「心配しなくていいよ。僕は一生忘れない。

スピナーは緑谷にこう告げました。

「俺からも伝言だ。タコに、頑張れよって伝えてくれ。」

タコとは?

スピナーが指している「タコ」とは、障子目蔵(触手ヒーロー テンタコル)のことを指しています。

治崎と組長の再会

寝たきりだったはずの組長が面会に訪れたことで、治崎は驚きを隠せません。

組長の回復

組長は治崎の個性の効果によって、長く続いていた寝たきりの生活から回復を果たしていました。

サポートアイテムは急速に進化を遂げているようです。

組長は治崎は言います。

もう『組長』じゃねぇ組そのものがもうねぇんだ。」

続けて、組長は厳しい口調で治崎に語ります。

人の道を外れちゃいけねぇんだよ。そうなるって、わかってたからだ。」

そして少し寂しそうに、「俺はずっとお前に手を差し伸べてたんだ。『そっちに行くな』ってな。けど、玄野はお前を叱ってくれなかっただろう?」と付け加えます。

治崎は、こらえきれず涙を流しながら口にします。

「ごめん、オヤジ…ごめん…。」

組長はそんな治崎を見つめ、言葉を返します。

「遅ぇよ、そのセリフは。だが、それを生涯エリに向けて言い続けろ

エリはお前を忘れるだろうが、お前はエリにしたことを絶対に忘れるな。」

「安心しろ。てめぇがくたばるまで、俺がずっと叱ってやるからよ。」

この二人が面会を果たせたのは、塚内の計らいによるものでした。

新たな時代の幕開け

緑谷は塚内に問いかけます。

「どうすれば、こんなことがなくなるんでしょうか?」

塚内は静かに「なくならんよ。」と答えます。

そして冗談めかして「ホークスにヒーローをたくさん増やしてもらうしかないな。」と続けました。

その言葉に緑谷は驚き、「ホークスにそんな強権があるんですか?」と聞き返しますが、塚内は笑いながら「冗談だよ」と返します。

オールマイトは明るい声で促します。

「切り替えていこう!今日から新入生も授業に参加するんだ。暗い顔なんか見せちゃいかんよ!」

しかし、緑谷は首をかしげて疑問を口にします。

「でも、ヒーロー科は縦のつながりがあまりないから、顔を合わせることもほとんどないですよね。」

場面は雄英高校へ移ります。

新入生たちの間では大騒ぎが巻き起こっていました。

「きゃあああ!轟先輩!ダイナマイト先輩!」と歓声を上げながら轟と爆豪を追いかける新入生たち

その光景に驚く緑谷と、どこか怪訝そうな顔をする峰田の姿が映し出されます。

No.428 笑顔が好きな女の子

あらすじ

新入生に囲まれる轟と爆豪

雄英高校では新入生たちが轟焦凍と爆豪勝己を追いかけ回し、大騒ぎになっていました。

AFOとの戦いや体育祭での活躍を見た新入生たちが憧れを爆発させたのです。

飯田天哉が登場し、「憧れるのは良いが、規律を守らなければならない」と新入生たちに注意

その様子を見た心操やクラスメイトたちは、爆豪が新入生たちに囲まれて困惑していることに驚きます。

そんな中、デクに感謝を伝える新入生が現れ、その言葉にデクはスピナーの顔を思い出し、胸の奥に痛みを感じます。

その姿を見た切島が「無理ない」と声をかけ、麗日お茶子も同じく胸に重い痛みを抱えます。

デク達の復興活動

2-Aメンバーは、ベストジーニストやファットガムと共に復興活動に取り組みます。

地元の人々はデクたちにおにぎりを振る舞い、「君たちのおかげで前を向ける」と感謝を伝えます。

新入生たちも謝罪と共に手伝いを申し出ますが、セメントスが軽作業のみ許可します。

一方、爆豪はエッジショットに「元に戻れるのか」と問い、エッジショットは「最初から全て獲るつもりだった」と答え、爆豪をフォローします。

地元の人々は「若い世代の頑張りが復興の希望を繋いでいく」と話し、復興の輪が広がっていきます。

お茶子の涙

麗日お茶子は、寮制の緩和を利用して自宅へ帰りました。

しかし、蛙吹梅雨はお茶子からの連絡が途絶えていることを心配します。

お茶子は復興する街並みを見下ろしながら、「本当に終わったんだ」と感じます。

心に浮かぶのは、涙を流して笑顔を見せるトガヒミコの姿。

その記憶に押しつぶされるように号泣するお茶子

そんなお茶子のもとにデクが現れるのでした。

詳細な内容

新入生に囲まれる轟焦凍と爆豪勝己

新入生たちが轟焦凍と爆豪勝己を追いかけ回します。

轟と爆豪を追い掛け回す理由
  • AFO vs 爆豪勝己の戦いを中継で見ていた
  • 体育祭での轟先輩に憧れていた

そこに飯田天哉が登場。

憧れるのは良いが、轟焦凍と爆豪勝己も人間だ。追い回されれば驚くよ」と新入生たちに注意します。

飯田の後ろに隠れる轟と爆豪。

轟くんが対話をほっぽり出すなんて余程だ」と飯田は言います。

爆豪は新入生が廊下を走っていたと告げ口し、飯田は「規律を守らねばならない」と再度注意。

轟と爆豪の後遺症を心配して新入生たちが謝罪します。

心操とクラスメイトたちの反応

心操人使は「爆豪はワーキャーされるのが好きだと思っていた」と驚きますが、瀬呂範太は「数が多すぎてさすがに困惑している」と指摘します。

一方、上鳴電気と峰田実は、新入生たちに囲まれる轟と爆豪に対して嫉妬

デクは心操に、「かっちゃんは女性に距離を置かれていたから慣れていないのかも」と伝えますが、心操は意外そうな表情。

「意外じゃないだろ!」と峰田は憤り、「ヤンキーがモテるのは認められない!」と爆豪のネクタイを掴みます。

教室へ戻っていく新入生の一人が足を止め、「緑谷先輩!」とデクに声をかけます。

「見てました!勇気をもらいました!自分も何かしなきゃって本当に思ったんです!ありがとうございました!失礼します!」勢いよく感謝を伝え、新入生は去っていきます。

その言葉にデクは、胸の奥にスピナーの顔がよぎり、ズキンと痛みを感じます。

その様子を見た切島鋭児郎が、静かに言葉をかけます。
「無理ないよな。戦いがあまりにもでかすぎた。しかもその中心にいたんだから……」

切島の言葉を聞いていた麗日お茶子も、胸の奥にズキンと痛みを感じました。

相澤先生の配慮

職員室では、相澤先生とプレゼント・マイクが話していました。

「2-Aに取材交渉が入ってる」とプレゼント・マイクが伝えますが、相澤先生は即座に取材を拒否します。

すると、エクトプラズムが言いました。

「受けたい奴もいるんじゃないか?例えば峰田とかさ」

相澤先生は冷静に答えます。

「そうじゃないやつもいるんでな。そっちを優先する」

再建活動と地元の人々

再建活動にはベストジーニスト、ファットガム、サンイーターも参加。

2-Aの生徒たちは作業を開始します。

ベストジーニストは爆豪に「相当なダメージデニムだろ」と言い休むよう助言しますが、爆豪は作業を続けます。

エッジショットと話す中で、爆豪は「元に戻るのか」と尋ね、エッジショットは「俺はもとより全部獲りにいったつもりだ」と答えます。

地元の人たちはデクたちにおにぎりを振る舞い、「君たちの頑張る姿を見て、自分たちも作り直そうと思えた」と感謝を伝えます。

新入生たちのお詫び

そこにセメントスが新入生を連れて登場

新入生がどうしてもお詫びしたいと言ってきた」と説明。

新入生たちは「自分たちも力になりたい」と申し出ますが、セメントスは「2年生の邪魔になるから軽作業ね」と指示。

地元の人々は「頑張りが数珠つなぎになっていく」と感慨深げに話します。

ぼんやりと佇む麗日お茶子。

「少しずつだけど、みんな前向きになってきてるみたいで良かったな……」と、小さくつぶやきます。

その後、お茶子はパッと表情を切り替え、「それだけ!ごめんね!梅雨ちゃん、デクくん、何食べてるの?」と、いつもの明るい調子で話しかけます。

しかし、その笑顔にはどこか無理をしているような影がありました。

お茶子の涙

雄英高校では寮制が緩和され、自宅へ帰ることも選択できるようになりました。

麗日お茶子は、その制度を利用し、一度自宅へ帰ったようです。

蛙吹梅雨はお茶子の既読がつかないことを心配します。

お茶子は街を見渡せる崖に立ち、復興する街並みを眺めながら心の中でつぶやきます。

「これで本当に終わったんだ。皆が笑顔になっていくのが好き。でも、私は……」

心に浮かぶのは、涙を流しながら笑顔を見せるトガヒミコの姿。

抑えきれず号泣するお茶子

そのもとに、デクが現れます

No.429 私が来た!

あらすじ

口元を縫われた謎の少年

突然変異の個性を持つ口元を縫われた謎の少年は、家族に閉じ込められ、孤独と恐怖の中で育つ。

ある日、家族に見捨てられた彼は、地下牢から抜け出し、外の世界に一歩踏み出す

「なぜ僕は悲しいのに、外の人たちは笑っているのだろう」と問いかける少年の姿が描かれる。

一方、麗日お茶子はトガヒミコの犠牲を思い、涙を流し続けていた

「人の喜ぶ顔が好きだからヒーローになった」という原点を見失いそうになるお茶子を、緑谷出久(デク)が励ます。

「麗日さんは僕のヒーローだ」と語りかけるデクの言葉に、お茶子は止まらない涙を流しながらも、少しずつ前を向き始める。

青山くんの送別会

デクの励ましに続き、蛙吹梅雨や2-Aの仲間たちが駆けつけ、お茶子を支える

爆豪勝己もデクに「残り火は大丈夫か」と声をかけ、驚くみんな。

麗日お茶子は、仲間たちに支えられながら自分の痛みに向き合い始める。

その後、青山優雅の送別会が開かれる。

耳郎響香がギターを弾き、エリちゃんが歌を披露し、2-Aの仲間たちは大いに盛り上がる。

青山は涙をこらえながら仲間たちに別れを告げる。

デクは「ワン・フォー・オールが紡ぎ上げた力を、これからはみんなで紡いでいきたい」と新たな決意を胸に抱く。

おばあちゃんが来た

復興が進む中、ホークスは「ヒーロー制度の見直し」を提案する。

「職業ヒーローだけでは限界がある。英雄の活動や、人々の小さな行動が社会を支えるべきだ」と語るホークスは、緑谷出久の行動が人々に希望を与えたことを改めて強調する。

彼の目指す「ヒーローが暇な社会」に向けた新たな一歩が始まる。

最後に、口元を縫われた謎の少年が歩む中、一人のおばあさんが声をかける。

そのおばあさんは、かつて死柄木弔に手を差し伸べられなかったことを後悔していた人物だった。

「もう大丈夫だからね。おばあちゃんが来たからね。」という優しい言葉に、少年は抑えきれず涙を流す。

詳細な内容

口元を縫われた謎の少年

ある少年が語ります。

「僕の個性が家系のどこにも属さない突然変異だと聞いた途端、家族が急に優しくなくなった。」

少年は家族に縛られ、地下牢に閉じ込められました。

泣き叫ぶ彼の口は開かないように縫われ、恐怖と悲しみの中で時が過ぎます。

ある日、家族は「この国は終わる」と言い、一抱えの水と菓子パンを残して去り、それきり戻ってきませんでした。

長い孤独の後、大きな衝撃で地下牢に亀裂が入り、少年はようやく外の世界へ

久しぶりの日の光は痛く、怖く感じました。

「どうして僕はこんなに悲しいのに、外の人たちは笑っているんだろう」と少年は思うのでした。

お茶子の葛藤

「人の喜ぶ顔が好きだった。だからヒーローを目指したのに……」

お茶子はトガヒミコの命の上に生かされたと、涙が止まりません。

そこへデクが駆け寄ります。「麗日さん!」

突然の登場に驚くお茶子は涙を隠しながら、「どうしてここが分かったの?」と慌てます。

デクは「なんとなく!ワン・フォー・オールで飛んできた」と答えます。

ここは、かつてデクとお茶子が大切な話を交わした場所でした。

デクはお茶子に語りかけます。

「入試の時だって、合否のポイントのことだって、ずっといつも自分のことより他人を優先して。

体育祭の時だって、ずっと!ずっと助けられっぱなしだったんだ!」

デクの言葉に、お茶子の目から涙がこぼれ落ちます。

「麗日さんは、僕のヒーローだ!」

デクは優しくお茶子の手を握りながら言います。

「だから、君の強さだけに寄りかからない。手を握るだけで、心が和らぐんだよ。」

お茶子は涙を流しながらデクを見つめます。

そして、少し安心したように、止まらない涙を流し続けます。

ヒミコちゃん、私のせいで死んじゃった……」お茶子はデクの胸に顔をうずめ、嗚咽を漏らします。

「私が刺されなかったら……余計なこと考えなかったら……。

人に血を分けられる個性だったのに、あんな形でなくても、もっと方法があったかもしれない……」

お茶子は声を震わせながら言います。

「もっと早く気づけていたら……もっと子供の時に会えてたら、違ったのかな……」

その問いに、デクは静かにうなずきながら、自分の胸の内を明かします。

「僕も同じだ。死柄木に、同じことをずっと引きずってる……」

デクは力強く続けます。

「だから、この戦いを、これまでみたいにただ消費して終わらせたくないんだ。

AFOに『お前の進む道は茨の道だ』って言われたけど、それでもいい。

余計なお世話でも、手を差し伸べていけば、きっと何かが変わる!」

2-Aの仲間たち

お茶子を心配して、2-Aのメンバーが駆けつけます

蛙吹梅雨は「お茶子ちゃんのバカ!思ったことは全部言っていいのよ!」と涙ながらに声をかけます。

爆豪勝己はデクに「残り火、大丈夫か?」と尋ね、デクは「大丈夫」と答えます。

皆は「残り火って……」と驚きます。

状況を察したようで、「なんで言ってくれなかったんだよ!」と声を上げながら緑谷に駆け寄ります。

青山くんの送別会

耳郎響香がギターを弾き、エリちゃんが歌を披露します。

涙をこらえながら拍手を送る青山

エリちゃんが拳を上げジャンプすると、2-Aメンバーたちも盛り上がります。

デクは思います。

「ワンフォーオールは完遂した。 義勇の力が紡ぎあげた力の結晶を今度は皆で紡げていけたら……」

ヒーロー制度の見直し

復興の目処が立った後、チャートの拡大を検討しているホークス。

「今回の戦いでは、ヒーロー以外の活躍が非常に大きかった

これからは現職のヒーローだけでなく、“英雄”の活動もピックアップしていくべきだ」と語ります。

人気制度が廃止に向かうのではないかと考えていたオールマイトに対し、ホークスは首を振ります。

「功罪の“罪”に目を向ければそうかもしれません。でも、功を捨てずにアップデートしていきたいんです。」

ホークスは続けます。

「どんなに優れた存在にも限界はある。より多くを救える可能性があるとしたら、それは職業ヒーローだけじゃない。」

彼は、緑谷出久がもたらしたものを振り返ります。

「あの日、緑谷出久の行動は人々に何かをさせずにはいられない力を与えた。

応援でも何でも、みんなの心に届いていたんだ。

そしてその先には、きっと“ヒーローが暇な社会”があるはずです。」

口元を縫われた謎の少年とおばあさん

口元を縫われた謎の少年は、外をふらふらと歩きながら心の中で問いかけていました。

「なんで僕だけ、こんなに悲しいんだろう……」

そこへ、ひとりのおばあさんが少年に声をかけます

テレビ番組のインタビューで、「止められなかったのかな……」と答えたおばあさんです。

そのおばあさんは、かつて幼い死柄木に手を差し伸べることができなかったことを、長年後悔し続けていました。

「あの子は、あの後ヒーローに助けてもらえたのかしら……」

おばあさんは、少年に言います。

「もう大丈夫だからね。おばあちゃんが来たからね。」

その言葉に、少年は抑えきれず、ポロポロと涙をこぼしました。

429.5話はこちらから!

No.430 僕のヒーロー

8年後の世界

時は流れ、8年後――。

OFAの残り火が消え、雄英高校の教師となったデクは、生徒たちに慕われながら新たなヒーローを育てています。

雄英生となった出水洸汰は、デクに「緑谷兄ちゃ…デク先生!午後の実技はどこに集まればいい?」と尋ねます。

普段は緑谷出久を「緑谷兄ちゃん」と呼んでいますが、学校では「デク先生」と呼んでいるようです。

洸汰くんの背後を、口元に縫い目のある少年が通り過ぎます。

口元に縫い目のある少年

この少年は429話で、おばあさんに手を差し伸べられて救われた個性の突然変異によって家族に閉じ込められていた少年です。

一時は第二の死柄木弔になる可能性もありましたが、おばあさんの優しさに触れたことで救われ、今では雄英高校でヒーローを目指しています。

デクは、「バス停前。USJの行き方も兼ねているから」と答えます。

8年後の詳細はこちら!

8年前を思い出すデク

デクはふと、8年前のことを思い返します

デクの胸中で静かにプロローグが始まります。

あの日確かに聞こえた励ましと祈りの声は、今も僕を奮い立たせてくれる。

誰かに思いを馳せることがヒーローへの一歩だとしたら、あの日誰もが最高のヒーローだった。

不相応な夢を叶えてもらった。

考える前に動いてしまったことで始まった僕の物語は、OFAの残り火とともに幕を閉じていく。

OFAの残り火はいつ消えた?

デクたちの卒業式を終えた後、OFA(ワンフォーオール)の残り火が、完全に消えたことを示すような描写がありました。

じゃあなんでまだこれを書いてるかって?

だってまだページは続いているからね。

8年前の各キャラの様子
  • エリちゃんが出水洸汰に手を引かれ、マンダレイに引き取られる
  • 爆豪勝己が、デクたちに見守られながら右手のリハビリに励む
  • スピナーは宣言通り、『敵連合』という本を出版
  • Mr.コンプレスが、『敵連合』という本を読んでいる
  • 卒業式で答辞を務める飯田天哉
  • 卒業式で爆破とともに飛び出す爆豪勝己・物間寧人 など…

最終決戦のその後(8年前)の各キャラの様子についてもまとめています◎

ある中学校の受験生たち

そんな中、ある中学校では進路希望を提出する受験生たちが、各々の夢を語り合っていました。

受験生たちの夢

  • 雄英高校のヒーロー科を目指す少年
  • 発目明が所属するサポートアイテムデザイン事務所『ライトリーラボ』を目指す少年
  • 吉田竜ドクターのような回復不可能な人をも治せる医師を目指す少年
  • 5年前にサイバ・ウォーで伝説を作ったジェントル・ラブラバの所属するIT系の会社『Gel Inc』を目指す少女
ちょき

大体の生徒がヒーロー科志望だったデクの時代とは真逆ですね!

そんな中、ヒーロー科志望の少年が隣の席の男の子の進路希望を覗き見て、「お前もヒーロー志望なのかよ!お前の個性じゃ、さすがにキツくね?ダイ!」と茶化します。

デクの面影があるダイ

ダイの夢を否定したヒーロー科志望の男の子は、爆豪勝己。

一方で、ダイには緑谷出久の面影を感じさせます。

ダイは慌てて「見るなよ!そんなのやってみないと分からないだろ!」と反論。

初登場時、6歳前後だったダイくんは、エンデヴァーの人形を抱きしめながらオールマイトの銅像を見つめていました。

すると隣の男の子は「ヴィランの発生率も減少してるし、ヒーローの数も絞られる時代なんだ。

ここからは真に強いやつだけがヒーローになれるんだぜ」と返しました。

ダイとオールマイト像

ダイは帰宅途中、同級生たちが変わってしまったことに悩んでいました。

小さい頃は誰もが口を揃えて、「オールマイトやエンデヴァー、ベストジーニスト、デク、大爆殺神ダイナマイト、ショートみたいになりたい」と語り合っていました。

けれど今では、ヒーローを夢見るのはダイだけ

自分だけが子どものまま取り残されているように感じてしまいます。

そんな不安を抱えるとき、ダイはいつもオールマイト像がある広場を訪れていました。

旧A組メンバーの活躍

  • 障子 目蔵(テンタコル)

デビュー後目覚ましい活躍を見せるテンタコルは、僻地などで未だに見られる形質差別による事件の解決に尽力してきました。

その平和的な活動が高く評価され、テンタコルにはイマムラ平和賞が授与されました。

テンタコルは授賞式で、「この賞は8年前に蜂起した彼らに捧げたい。俺は彼らの決意の上に立っているに過ぎない」と語りました。

  • 麗日 お茶子(ウラビティ)達

インゲニウム、フロッピー、クリエティ、そしてウラビティは、全国の小学校を巡る活動を展開しています。

ヴィラン発生率の減少に伴い、ヒーローたちの活動範囲が広がる中、ウラビティが打ち出した「個性カウンセリング拡張計画」は、今や最も必要不可欠な取り組みとして注目を集めています。

トガヒミコの影響

429話では、トガヒミコの「個性」が人に血を分けることができるという、人を助ける可能性を秘めた素晴らしい個性であったことにもっと早く気づけていればと後悔する描写がありました。

この経験が、お茶子の「個性カウンセリング」計画に大きな影響を与えたのは間違いないでしょう。

8年後の詳細はこちら!

雄英高校の職員室にて

職員室で相澤先生が緑谷に「これ、見たか?」と尋ねます。

そこに映っていたのは緑谷の幼なじみ、爆豪勝己の映像でした。

映像の中で、爆豪はカメラに向かって「なんでこんな近くにいんだてめぇ!見世物じゃねーんだ、死にてーのか!」と怒鳴りつけていました。

その様子を見ながら相澤先生は、「またチャートを落とすぞ、これは」と呆れた様子。

相澤先生は、かつて爆豪の言動を心配して言葉遣いを矯正しようと努力したものの、あえなく失敗に終わった経緯があります。

「これで轟とはだいぶ差をつけられそうだな」と相澤先生が言うように、轟焦凍は連日事件現場に駆けつけ、ぎこちないながらも分け隔てないファンサービスを続けています。

最近では「エンデヴァーの息子」と呼ばれることも少なくなり、シンリンカムイやMt.レディを抜き、トップヒーローの通形ミリオに並ぶ勢いを見せています。

さらに、物間寧人や骨抜柔造もプロヒーローとして注目を集めており、ミリオが「怖えーな」と笑いながら語ったほどです。

ヒーロービルボードチャートJP
  • 通形ミリオ:No.1ヒーロー
  • 轟焦凍:No.1に並ぶ勢いで順位を上げている
  • シンリンカムイ・Mt.レディ:轟焦凍に順位を抜かれた
  • 物間寧人・骨抜柔造:人気を集めている
  • 爆豪勝己:言動のせいで順位を落としている

緑谷の思い

そんな仲間たちの活躍を次々に話す緑谷に、相澤先生がふと「寂しいか?」と問いかけます。

その質問に緑谷は一瞬言葉を失いますが、少し考えて答えました。

「昔、不破真綿先輩が先生と話しているのを見て思ったんです。

無個性に戻るけど、経験を活かして誰かを励ませるなら、それもすごくかっこいいなって。

今の僕って、かっこいいですかね?」

その問いに、相澤先生は「もう少し生徒に厳しくしたほうがいいな」とだけ答えます。

生徒たちに厳しくする理由

ヒーローの数が絞られる時代に雄英高校に入れるような生徒たちは、将来ヒーローとしての道が約束されているような存在です。

だからこそ、増長しないように教師たちが厳しく接する必要があるのです。

緑谷とダイの出会い

緑谷は帰宅途中、ふと考えに耽ります。

社会に出てからは、休みも合わず仲間たちと集まる機会が減った。

皆がそれぞれの場所で活躍しているのを見るのは嬉しいけれど、少し寂しさも感じている

そんな思いを胸に歩いていると、学生時代によく訪れたオールマイト像がある広場に足を運びました。

デクとダイの共通点

デクとダイには、オールマイト像がある広場という共通の「心の拠り所」がありました。

  • デク:学生の頃を思い出すとオールマイト像がある広場に行く
  • ダイ:不安になった時はオールマイト像がある広場に行く

その広場では幼い男の子が楽しそうに駆け回っています。

しかし、その子が転びそうになった瞬間、緑谷の身体が反射的に動きます

ところが、勢い余って緑谷も転んでしまいました。

すると、近くにいた少年ダイが素早く動き、見事その子をキャッチ

男の子は怪我をせずに済みました。

デクとダイの会話

ダイは緑谷の顔を見て驚きます。

「デク!?緑谷出久!?本当に実在しているんだ!」

ダイは受験生で、時代が急速に変わる中で、同級生に比べて弱い自分の個性ではヒーローになれないのではと悩んでいることをデクに打ち明けます。

「だから不安になると、この広場に来てオールマイト像に聞くんです。『僕もあなたのようなヒーローになれますか』って。」

ダイの言葉に、緑谷はかつての自分を重ねます。

オールマイトに「僕もオールマイトのようになれますか」と問うた、あの日の自分を。

デクから送るダイへの言葉

緑谷はダイの個性を聞くと、いつもの癖で考え始めます。

髪の皿みたいなモノを投擲する個性か。

髪由来なら峰田くんの応用で全然いけると思う。

重ねることで強度も上がるし大きさも変わったよね?汎用性あるよ」

突如ブツブツと分析を始める緑谷に、驚くダイ。

緑谷は自分の心に決意を固めます。

夢を叶えた後は、今度は夢を与えていく番だ。

そして、ダイの肩に手を置き、優しく言います。

「大丈夫。だって君はさっき手を差し伸べようとしたじゃないか。君はヒーローになれるよ。」

「頑張れ、少年!」と笑顔を向ける緑谷。

オールマイトの言葉

デクは、かつてオールマイトから掛けられて嬉しかった言葉を、そのままダイに伝えました。

  • 君はヒーローになれる
  • 頑張れ少年

その言葉にダイもまた、嬉しそうに笑顔を見せました。

僕たちが最高のヒーローになった物語

皆が活躍しているのが寂しくないと言ったら嘘になる

でも、こんな風に誰かを励ませるのなら、それでいい。」

そう思いながら、緑谷は歩き出します。

「これは僕たちが最高のヒーローになった物語」

1話の伏線回収

1話の最後で緑谷が語った「これは僕が最高のヒーローになるまでの物語だ」という言葉。

その伏線がここで見事に回収されました。

物語を終わらせないオールマイト

物語はこれで完結するかと思われた瞬間、オールマイトが「完」と書かれた文字を握りつぶしながら現れます

「遅かったじゃないか、少年」と言うオールマイトに、デクは驚きながら答えます。

「仰ってくれたら空港まで迎えに行ったのに!」

オールマイトは笑いながら、デクにサプライズプレゼントがあることを告げます。

デクへのサプライズプレゼント

オールマイトは話し始めます。

「8年前、AFOとの戦いで得られたデータは驚くべき可能性を秘めていた。

個性の深化と共に技術も進化し続けている。

マルチに個性を使いこなした君で更なるデータを取りたい。」

そう言って、サポートアイテムが入ったアタッシュケースを手渡します。

驚いたデクが「こんな高価なもの、一体どうやって……」と尋ねると、オールマイトは微笑みながら説明します。

「このサポートアイテムは、私の海外の友人、発目明の協力、そして爆豪勝己を中心としたA組のみんなが共同出資して完成したものだ。」

かっちゃんはいずくのため、最新鋭のサポートアイテムの開発に誰よりも投資したようです。

デクが感動で言葉を失う中、オールマイトはさらに続けます。

「君の身体が今も咄嗟に動いてしまうのは知っている。

それは君自身が勝ち取った力なんだ。肝に銘じておきなさい。」

その言葉に、デクの目には涙が浮かびます。

ヒーローとして再出発

その頃、ホークスは言います。

今の社会は以前より少し“暇”な感じかな

ただ、星戦道路で崖崩れが起きて交通がマヒしている。ヒーロー出動、お願いします!」

その言葉を聞き、デクのもとに爆豪勝己が手を差し伸べます

「行くぞ、デク。」

子どもの頃からいずくに手を差し伸べられてきたかっちゃんが、今度は自らいずくに手を差し伸べるシーンが描かれました。

幽霊のように透けた姿の死柄木弔が、静かにデクを見守る中、デクは手を取ります。

A組のメンバー全員と共に、ヒーローとして再び駆け出していくデク。

「みんなといつまでも いつまでも 手を差し伸べ続ける物語」

物語の変化
  • 1話:これは僕が最高のヒーローになるまでの物語だ
  • 430話の中盤:これは僕たちが最高のヒーローになった物語
  • 430話の最後:みんなといつまでも いつまでも 手を差し伸べ続ける物語

物語は、新たなページを刻むように再び動き始めました

最終回のその先はこちら!

まとめ

2024年8月5日発売の『週刊少年ジャンプ』36・37合併特大号で、大人気漫画『僕のヒーローアカデミア』がついに完結しました。

そして、シリーズの締めくくりとなる単行本最終巻第42巻が2024年12月4日(水)に発売されます。

最終巻には、なんと最終話のその先を描いた描き下ろし漫画38ページが収録されています!

本記事の内容

  • 『僕のヒーローアカデミア』最終巻 第42巻の内容
  • 死亡キャラクターまとめ
  • 衝撃的なラストの考察
ちょき

最後まで読んでくださりありがとうございました♪

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