\ 820話 確定情報 /
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本記事では、大人気漫画『キングダム』第819話の内容を詳しくまとめています。
今回の見どころ
- 騰がついに寧姫と落ち合う
- 騰による寧姫への説得
- 新鄭を無血開城するか否か
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現状のおさらい
秦軍 vs 韓軍の戦力
- 秦軍16万人
騰軍・飛信隊合わせて16万人 - 韓軍19万人
韓王都圏連合軍(洛亜完・博王谷)16万人+援軍3万人
韓攻略戦の状況
開戦地は、英呈平原
- 洛亜完軍12万 VS 騰軍10万
二十騎にも満たない護衛を連れて本陣を離れた騰は、韓の寧姫と落ち合う。 - 博王谷軍7万 VS 飛信隊6万
早期決着を狙って動き出した李信だが、新兵が狙われているため、なかなか勢いをつけられない。
各国の動き
魏
騰軍が英呈で勝利し、新鄭攻めに移った際に進軍を開始する。
洛紫の玉鳳を突破し、騰軍を討つ戦略を立てており、蒙高城にいる凱孟も出陣できるよう準備を整えている。
趙
英呈平原で秦軍が勝利した場合、即座に武安から出陣する計画を立てている。
その際、新鄭に鳥を飛ばし、黄河渡河のための船を要請する手筈も整えており、この件についてはすでに韓の張宰相と合意済みです。
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「キングダム」819話の内容
騰からの伝言の内容判明
814話にて、捕らえられた条世のもとを訪れた寧。
状況がわからず慌てる寧に対し、条世は「それよりも大事な話がある」と言う。
条世は、新鄭に来た本当の理由は「寧に会うため」だと告げ、その言葉に寧は驚きを隠せない。
そして、条世は続けた。「秦六将・騰から寧への伝言を伝えるために、新鄭へ来たのです」。
寧姫は騰将軍からの伝言と聞き、驚きます。
騰からの伝言の内容
- 条世曰く、詳しい内容は分からない
- とにかく寧姫と直接会って大事な話をしたい
- 戦場となる英呈平原まで寧姫に秘密裏に来てほしい
寧姫は「なぜそこまでして騰は私に会いたいのか」と問うと、条世はこう答えます。
「騰将軍は、秦軍が新鄭に迫る前にどうしても寧姫と会って話しておかなければならないことがあるとおっしゃっていました。」
そして、条世は言葉を続けます。
「騰将軍はこうもおっしゃっていました――韓の民を救えるのは、寧姫様だけだと。」
- 王を呼び出すことは不可能だから
- 一度新鄭で話をしている寧姫ならと考えた可能性が高い
騰に会いに行くことを決意する寧姫
寧姫は城の高台から韓の大地を見渡し、深い思索の末、何かを決意したかのような表情を浮かべます。
「英呈平原まで参ります。もちろん、誰にも知られることなく。」
寧姫はそう言い、信頼のおける者たちで30人ほどの旅団を整えるよう指示を出しました。
「正気ですか!戦場へ向かえとは、何を狙っているのかも分からない相手なのに!」
慌てて寧姫を引き止める家臣たち。
寧姫が英呈平原まで行くことを決意した理由
- 会合の場は秦軍本陣ではなく、韓・秦両軍の中間地
- 騰も秦軍の者に聞かせられない話と推測できる
- おそらく騰は独断で韓・秦の和平交渉を進めようとしている可能性が高い
寧姫を呼び出した騰の思惑とは?
寧姫の家臣たちは、2つの良くない事態を想像し、反対しました。
- ① 嘘で寧姫を誘い出して捕らえ、新鄭を攻め込もうとしている可能性
寧姫はその場合に備え、六将・騰の非道を高らかに訴える段取りも整えておくと言います。
『憎き騰が、韓の公主である寧姫を騙し、和平交渉の場で捕えた』と聞いたら、周辺の腰の重い城々も奮い立ち、馳せ参じてくる。
- ② 寧姫が人質にされて新鄭攻略の交渉材料にされる恐れがある
その時は、寧姫は舌を噛み切って死ぬと言います。
それが秦兵によって辱められる場合でも同様。
寧姫の死を韓の民を奮い立たせる材料に使って欲しいとのこと。
一同が息を飲む中、寧姫は続けます。
「ただ、そうなることはないはずです。そんなことをしても騰将軍には何の意味もない。」
- 騰は本当に寧姫に重要な話があって呼び出した可能性が高い
- 条世の言葉が正しければ、それは韓を救うための会談のはず
そして、寧姫は断言します。
「ならば、行かぬという選択肢はありません!」
騰との再会+寧姫のビンタ
寧姫は騰に向かって「お久しぶりです。」と言いました。
騰は落ち着いた様子で「よくぞお越しくださいました。」と答えます。
そして、寧姫と騰が向かい合います。
騰が何かを話し始めようとしたその瞬間――。
寧姫は突然、騰の頬を強く打ちました。
両軍の者たちは驚き、騒然となります。
寧姫は毅然とした態度で言い放ちます。
「約束を破り、韓非先生を死なせましたね。今の一撃は、その仕返しです。」
騰は一瞬黙り込み、深々と頭を下げました。
「韓非子様のことは誠に残念でした。確かに、まずそのことについて謝罪すべきでした。本当に申し訳ありません、寧姫様。」
寧姫はその謝罪を受け取り、冷静な様子で返します。
「その謝罪を頂戴いたします。先生の元へいつか行った際には、この謝罪を伝えておきます。
それと……手を上げてすみませんでした。あなたが先生を殺めたわけではないのに。」
韓・秦の和平交渉
場の緊張が少し緩む中、寧姫は改めて騰に向き直り言います。
「それでは、騰将軍。早速和平交渉を始めましょう。
お互い、これ以上犠牲を出さぬためにも、一刻も早く停戦協定を結ぶ必要があります。」
騰は静かに否定します。
「寧姫様、何か勘違いをされているようです。
私は和平交渉のためにあなた様をお呼びしたわけではありません。」
寧姫の声が怒りに震えます。
「まさか、私を騙したのですか? なんという卑劣な……!」
騰はその言葉を静かに否定します。
「騙してなどいません。この騰の言葉がそのまま伝わっているのなら、条世殿はこう告げたはずです――」
「韓を救うのではなく、韓の民を救う話だと。」
騰が言う『韓の民を救う話』とは?
騰は寧姫に「よく聞いてください、寧姫。韓は滅びます。」と語りかけます。
寧姫は即座に「滅びません!」と強く言い返します。
- 秦国は、韓が滅ぶまで全力で攻撃を続ける
- 騰軍が韓攻略に失敗しても、次の軍が興り、再び新鄭攻略に乗り出す
- 洛亜完のような名将がいても、韓の力では秦軍の攻撃を止め続けることはできない
騰の意見に対して、寧姫は怒りを込めて「決めつけないでください!」と言い返します。
騰は静かに言いました。
「ならば、この英呈平原での戦いの結果を見て、私の言葉が真実かどうか判断すればよいでしょう。
しかし、寧姫様とこうして話ができるのは今しかありません。
この場で聞いていただきたいのです。」
騰はさらに言葉を続けます。
「韓は救えません。しかし、韓の民は救えます。」
秦が考える『新鄭攻略・韓の滅亡』とは、韓の民を根絶やしにすることではありません。
韓の統治権を秦が引き継ぐということです。
騰が望む『韓の王都 新鄭の無血開城』
寧姫の護衛たちが声を荒げながら「韓が滅びれば、その民は秦の奴隷になるだけだ!」と言います。
騰はその言葉に足して、「奴隷になどしません!」と強く否定します。
- 南陽の民は奴隷になっていない
- 法の下、秦人と韓人の区別なく平等に生活している
- 南陽こそ寧姫が韓非子様の下で学ばれた『法による統治』を行っている
騰は、さらに言葉を重ねます。
「南陽でそれができたのなら、他の城でも、新鄭でもできるはずです!」
寧姫の家臣たちはなおも疑念を抱きます。
「虚言だ!新鄭までそうなるとは限らない。張宰相も言っていた、新鄭を落とせば秦は韓から全てを奪い尽くすと!」
騰は首を振り、力強く答えます。
「それは違う!新鄭こそ最も大切にせねばならぬのです。
もし新鄭で暴虐を働く者がいれば、それがたとえ秦王であっても、この騰が斬り捨てる!
そのことは、私の誇りと命に懸けて、この場で誓います!」
寧姫は騰の強い言葉に目を細め、静かに問います。
「騰将軍、あなたは私にどうしろと言うのですか?」
騰は一息つき、答えます。
「南陽の成功の要因は、軍の衝突がなかったこと。それに尽きるのです。
どうか、寧姫様――新鄭を無血開城していただきたい。
それが、とてつもなく多くの韓の民を救う唯一の道なのです。」
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残された伏線 4選
羌瘣(きょうかい)の新しい甲冑
812話で羌瘣が将軍に昇進した際、メンバーから「甲冑」を身につけて欲しいと懇願されました。
- 羌瘣にふさわしい美しい甲冑
- 羌瘣の戦闘スタイルに合わせた軽装のデザイン
しかし、羌瘣は「動きにくいし、面倒だから」という理由で甲冑の着用を断ろうとします。
そこでメンバーたちは、戦闘時にはすぐに脱げるよう工夫を凝らし、「秒で脱げる」仕様にすることを条件に提案しました。
これによって、羌瘣は試作品を作ることを承諾します。
この出来事を踏まえると、秦と韓の対戦中に羌瘣が新しい甲冑を身につける可能性が浮上してきます。
- 羌瘣ならではの特殊な能力や仕掛けが施されている
- 「秒で脱げる」仕様
また、新しい甲冑を身につけた羌瘣の登場により、飛信隊の士気が一気に高まり、戦況が好転する可能性があります。
3本目の柱を達成できるのか
800話にて、昌平君が考えた「国をあげて行う”3つの戦争改革”」があります。
- 1本目:戸籍を作る 達成
- 2本目:軍の編成改革 達成
- 3本目:最小限の犠牲で、韓を滅ぼす
昌平君が示した3本目の柱の真の姿は、2年以内に兵力の犠牲を極力抑えながら韓王都・新鄭を落とし、韓を滅ぼすことでした。
それが叶わなければ、秦の中華統一の道は失われます。
韓の持つ領土・人・金を奪い、そこで得た力を持って、再び「李牧」へ挑み倒し、続けて趙を滅ぼす。
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列国の注目と中華全土に与える影響
秦と韓の戦いは、魏や趙などの列国からも注目されており、その戦局の行方が中華全土に影響を与えるとされています。
他国が秦や韓の動向にどのように対応するか、場合によっては第三勢力が介入する可能性も考えられます。
現状、魏と趙は英呈平原において、もし騰軍が勝利した場合、韓に向けて進軍することが確定しています。
騰軍が英呈で勝利し、新鄭攻めに移った際に進軍を開始する。
洛紫の玉鳳を突破し、騰軍を討つ戦略を立てており、蒙高城にいる凱孟も出陣できるよう準備を整えている。
英呈平原で秦軍が勝利した場合、即座に武安から出陣する計画を立てている。
その際、新鄭に鳥を飛ばし、黄河渡河のための船を要請する手筈も整えており、この件についてはすでに韓の張宰相と合意済みです。
秦に来朝していた燕の大使
802話では、秦に対して燕からの同盟に向けた話があり、その人質として燕の太子が来朝していました。
しかし、この燕太子は勝手に帰国してしまいます。
王宮を含めた咸陽が騒がしい状況だったため、その脱走は当時さほど大きな問題とはされませんでした。
しかし作中では、この出来事が数年後に両国の間で大きな影響を及ぼすと予告されています。
秦と韓の戦いに、魏や趙だけでなく「燕」も関わってくる可能性があります。
もし燕が軍事的、あるいは外交的に何らかの動きを見せるとすれば、これが戦局の複雑さをさらに増す要因となるでしょう。
また、燕の太子の帰国は、燕国内での権力構造や外交方針に影響を与え、秦への態度が変化する契機となるかもしれません。
まとめ
本記事では、大人気漫画『キングダム』第819話の内容を詳しくまとめました。
今回の見どころ
- 騰がついに寧姫と落ち合う
- 騰による寧姫への説得
- 新鄭を無血開城するか否か
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